DOE(自己資本配当率)とは
DOEは、企業が自己資本に対してどれだけの配当を支払ったかを表す株主還元指標です。単年度の利益だけに左右されにくく、安定配当方針を読み解くのに役立ちます。
DOEの計算式
DOE = 年間配当 ÷ 期首・期末の平均自己資本 × 100
1株当たりでは「年間1株配当 ÷ 期首・期末の平均BPS × 100」です。株式分割をまたぐ場合は、配当とBPSの株数基準をそろえます。
DOEを計算する
1株当たりの値で簡易計算
計算結果
平均自己資本に対する年間配当
4.00%
Stock Clubの集計と同様、分母は期首・期末の調整後BPSの平均を基本とします。
日本株の現在のDOE分布
株価基準日: 2026年9月4日
DOE 中央値
2.74%
最新通期(FY)の中央値
DOE 四分位範囲
1.18% – 4.54%
中央50%の銘柄が入る範囲
DOEがプラス
3,161銘柄
83.3%
集計できた銘柄
3,795 / 3,958
欠損・対象外 163銘柄
DOEの分布
最新通期のDOEを計算できる日本株を集計しています。0%は無配として有効値に含めます。
DOE 0%の銘柄
利益や自己資本があっても年間配当が0ならDOEは0%です。
634銘柄
無配の理由が成長投資、財務改善、業績悪化のどれかを確認します。
業種別のDOE中央値
10銘柄以上の業種を掲載。同業種の資本構成や還元方針に対して比較できます。
時価総額上位銘柄の例
推奨順位ではありません。株価・年間配当・DOE・配当性向の関係を実データで確認するための例です。
DOEの目安と読み方
0%
無配。成長投資か業績悪化かを確認
0〜2%
還元は控えめ。内部留保の使い道を確認
2〜4%
同業種や会社のDOE目標と比較
4%以上
高還元。利益・キャッシュとの持続性を確認
DOEは企業の資本構成や成長段階で適正水準が変わります。数値の高さだけでなく、会社が掲げる方針と実績の継続性を確認します。
DOE・ROE・配当性向の関係
DOE ≈ ROE × 配当性向
ROE
自己資本が利益を生む効率
配当性向
利益のうち配当に回す割合
DOE
自己資本のうち配当に回した割合
同じ期間・自己資本基準にそろえた近似関係です。たとえばROE 10%、配当性向30%ならDOEはおよそ3%です。
DOEを見るときの注意点
自己資本が小さい
赤字や自己株買いで自己資本が小さくなると、配当額が同じでもDOEは高くなります。
利益との持続性
DOE目標を維持するために配当性向が過度に上がっていないか、利益とキャッシュフローを確認します。
計算基準の違い
期末自己資本だけを使うか期首・期末平均を使うかで値が変わるため、比較元の定義を確認します。
増資の影響
大規模増資で自己資本が増えると、配当額が変わらなくてもDOEは低下します。
Stock ClubのDOE算出・集計方法
比較可能性を優先した集計ルール
- 年間1株配当を期首・期末の平均調整後BPSで割って算出します。
- 株式分割後の配当と分割前BPSを混ぜず、同じ株数基準に統一します。
- 最新通期(FY)を採用し、訂正開示は同じ期に畳んで訂正版を優先します。
- 最新通期のDOEが欠損なら、古い年度へ遡って補いません。
- DOE 0%は無配を示す有効値として含め、負値・欠損は除外します。
- 母集団はアクティブな日本株EQUITYで、ETF・REITを除外します。
開示や株式分割の反映時期により値は更新されます。表示値は投資助言ではなく、同一基準で比較するための参考情報です。
DOEのよくある質問
DOEは何%なら高いですか?+
一律の基準はありません。2〜3%などの水準だけで決めず、同業種、企業自身の方針、自己資本と配当の推移を比較します。
DOEと配当性向の違いは?+
DOEは配当を自己資本で割り、配当性向は利益で割ります。DOEは単年度利益の変動を受けにくい一方、自己資本の増減で動きます。
DOEと配当利回りの違いは?+
DOEは自己資本に対する配当、配当利回りは株価に対する配当です。株価が変動すると配当利回りは変わりますが、DOEは直接は変わりません。
DOEが高いほど良いですか?+
必ずしもそうではありません。自己資本が小さい、業績以上の配当を続けている場合にも高くなるため、ROE、配当性向、キャッシュフローを確認します。
DOEを採用する企業の狙いは?+
利益だけで配当を決める方式より、自己資本を基準に配当方針を示し、還元の安定性を高める狙いがあります。