BPS(1株当たり純資産)とは
BPSは、会社の純資産を普通株1株当たりに換算した指標です。会社に蓄積された帳簿上の価値を示し、PBRの分母として使われます。
BPSの計算式
BPS = 普通株主に帰属する純資産 ÷ 期末発行済株式数
自己株式を除いた株式数を使い、優先株主に帰属する持分がある場合は普通株主分と区別します。
BPSを計算する
普通株主に帰属する純資産を使用
計算結果
1株当たり純資産
¥2,500
簡易計算です。実際のBPSでは自己株式、優先株、株式分割などの調整が必要になる場合があります。
日本株の現在のBPS分布
株価基準日: 2026年9月4日
BPS 中央値
¥1,166.59
分割調整後BPSの中央値
第1四分位
¥453.39
有効銘柄の25%がこの水準以下
第3四分位
¥2,446.6
有効銘柄の75%がこの水準以下
集計できた銘柄
3,802 / 3,958
BPS欠損 156銘柄
BPSの分布
株式単位の影響を受ける絶対額です。分布はデータ理解に使い、割安・割高の判定にはPBRを使います。
BPSがマイナスの銘柄
普通株主に帰属する純資産がマイナスで、債務超過を示す可能性がある銘柄です。
13銘柄
0.3%
マイナスBPSではPBRやROEの符号が直感と逆になることがあるため、倍率比較から除外して財務の再建可能性を確認します。
業種別のBPS中央値
10銘柄以上の業種を掲載。業種差より各社の株式単位の影響が大きい点に注意してください。
時価総額上位銘柄の例
推奨順位ではありません。株価、BPS、PBRのつながりを実データで確認するための例です。
BPSの増減をどう読むか
BPSが増える主な要因
- 利益の内部留保
- 自己株式の取得・消却
- 保有資産の評価差額
- 株式数を抑えた資本蓄積
数字だけでは判断できない理由
増資で純資産が増えても、株式数も増えればBPSは伸びません。反対に自己株買いでBPSが上がっても、収益力が改善したとは限りません。EPSとROEを並べて確認します。
BPSとPBR・ROEの関係
PBR = 株価 ÷ BPS
株価がBPSの何倍かを示し、BPSの絶対額を企業間で比較する問題を解消します。
ROE ≈ EPS ÷ 平均BPS
同じ期間・株数基準なら、期首・期末の平均BPSがどれだけ利益を生んだかを1株当たり値から確認できます。
BPSを見るときの注意点
Stock ClubのBPS算出・集計方法
- 最新の日本株財務スナップショットにあるBPSを使います。
- 株式分割がある場合は現在の株価と同じ株数基準へ調整したBPSを優先します。
- 普通株主に帰属する純資産を基礎とし、優先株などを可能な範囲で反映します。
- 母集団はアクティブな日本株EQUITYで、ETF・REITを除外します。
- 負のBPSも債務超過を示す情報として分布へ含めます。
- 外れ値の影響を抑えるため平均でなく中央値・四分位を掲載します。
本ページは情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
BPSのよくある質問
BPSが高い銘柄は割安ですか?
BPSは1株当たりの絶対額で、株式数や分割の影響を受けます。高いだけで割安とはいえず、株価との比率であるPBRを確認します。
BPSがマイナスとはどういう意味ですか?
普通株主に帰属する純資産がマイナスで、債務超過を示す可能性があります。この場合、PBRやROEの単純比較には向きません。
BPSと純資産は同じですか?
BPSは普通株主に帰属する純資産を1株当たりへ換算した値です。連結・単体、優先株、自己株式の扱いで値が変わる場合があります。
BPSが増えていれば良い会社ですか?
内部留保や利益で増えるのは一般に前向きですが、増資でも増えることがあります。EPS、ROE、1株当たりの成長と合わせて見ます。
株式分割でBPSは変わりますか?
分割後は1株当たりのBPSが分割比率に応じて下がります。企業価値が減ったわけではないため、時系列比較では株数基準をそろえます。