PBR(株価純資産倍率)とは?計算式・1倍の意味・目安
PBRは、株価が1株当たり純資産(BPS)の何倍まで買われているかを表す株価指標です。 1倍を下回れば必ず割安というわけではなく、収益性、資産の質、将来の成長性とセットで読みます。
PBRの計算式
PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
たとえば株価が3,000円、BPSが2,500円なら、PBRは3,000 ÷ 2,500 = 1.2倍です。発行済株式数の基準がそろっていれば「時価総額 ÷ 普通株主に帰属する純資産」でも同じ考え方になります。
PBRを計算する
株価とBPSは同じ通貨で入力
計算結果
3000 ÷ 2500
1.20x
日本株の現在のPBR水準
株価基準日: 2026年9月4日
PBR 中央値
1.27倍
直近終値と最新BPSベース
第1四分位
0.80倍
有効銘柄の25%がこの水準以下
第3四分位
2.25倍
有効銘柄の75%がこの水準以下
集計できた銘柄
3,789 / 3,958
債務超過・BPSゼロ・欠損など 169銘柄を除外
PBRの分布
極端に高い値の影響を受けにくい中央値・四分位と合わせて見ます。
PBR 1倍未満の銘柄
有効なPBRを持つ日本株のうち、株価が1株当たり純資産を下回る銘柄です。
1,378銘柄
36.4%
1倍割れは割安の候補ですが、低収益、資産の質、将来の減損リスクも織り込まれている場合があります。
業種別のPBR中央値
10銘柄以上の業種のみ。資産構成や収益性が違うため、同業比較を優先してください。
時価総額上位銘柄の例
推奨順位ではありません。実際の株価とBPSからPBRがどう決まるかを確認するための例です。
PBRの基準となる「1倍」の意味
1倍は、株価と帳簿上の1株当たり純資産が同じ水準であることを示します。
PBRが高い・低いときの見方
PBRが低い場合
株価が純資産に対して低く、資産面では割安に見えます。ただし、低いROE、遊休資産、将来の赤字や減損、株主還元の弱さを市場が織り込んでいる場合もあります。
PBRが高い場合
高いROE、成長力、ブランドや技術など帳簿に表れにくい価値が評価されている可能性があります。一方、収益性が落ちると評価も縮小しやすいため、ROEの持続性を確認します。
比較の順番
- 1同じ業種の中央値と比べる
- 2同じ銘柄の過去水準と比べる
- 3ROE・利益成長率と並べる
- 4資産の質と株主還元を見る
PBRとPER・ROEの関係
PBR = PER × ROE
同じ利益・純資産の基準で、ROEを小数として計算した場合
PBRが低い理由を考えるとき、PERとROEに分けると見通しがよくなります。低PBRでもROEが高ければ利益に対する評価が低い可能性があり、ROEも低ければ純資産を十分に利益へ変えられていない可能性があります。
低PBR × 高ROE
収益力の割に評価が低い可能性
低PBR × 低ROE
資本効率の改善が必要な可能性
高PBR × 高ROE
高収益の持続期待が織り込まれる
PBRを使えない・使いにくい場面
- 債務超過でBPSが0以下のとき
- 不動産や有価証券など、帳簿価額と実際の価値が大きく異なるとき
- ブランド、ソフトウェア、顧客基盤など帳簿に載りにくい資産が価値の中心であるとき
- 大きな損失や増資の直後で、BPSが急変しているとき
一緒に確認する指標
ROE / PER / ROA / FCF / 自己資本比率
純資産の大きさだけでなく、その資産が利益と現金を生む力、財務の安全性を組み合わせて判断します。
Stock ClubのPBR算出・集計方法
- PBRの分子は直近取引日の終値、分母は最新のBPSです。
- BPSは普通株主に帰属する純資産を基礎とし、開示BPSも使って優先株などを反映します。
- 株式分割がある場合、株価とBPSの株数基準をそろえます。
- 市場集計はアクティブな日本株EQUITYを対象とし、ETF・REITは除外します。
- 0以下または欠損のPBRは、中央値・四分位・分布から除外します。
- 株価はリアルタイムではありません。対象日は市場データ欄に表示します。
本ページは情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。表示値だけで投資判断を行わず、企業開示と最新情報をご確認ください。
PBRのよくある質問
PBRは何倍なら割安ですか?
1倍未満は株価が1株当たり純資産を下回るため、資産面で割安な候補とされます。ただし、収益力の低さや資産の減損リスクが織り込まれている場合もあり、同業比較とROEの確認が必要です。
PBRが1倍を下回るとはどういう意味ですか?
帳簿上の1株当たり純資産より株価が安い状態です。会社を直ちに清算すれば差額が得られるという意味ではありません。実際の換金価値、負債、清算費用、事業継続の前提が異なるためです。
PBRがマイナスになるのはなぜですか?
BPSがマイナス、つまり債務超過の状態だからです。負のPBRは倍率として比較できないため、通常はN/Aとして扱い、財務健全性や債務超過の解消可能性を確認します。
PBRが高い会社は割高ですか?
必ずしも割高ではありません。高いROE、成長期待、ブランドや技術など帳簿に載りにくい価値が評価されるとPBRは高くなります。期待する収益性が持続するかを確認します。
PERとPBRはどう使い分けますか?
PERは利益に対する株価、PBRは純資産に対する株価を見ます。利益が赤字でPERを使えないときもPBRは使える場合がありますが、債務超過ではPBRも使えません。両方をROEや成長率と組み合わせます。