
巨大製薬、中国バイオと巨額提携の背景
CNBC
公開日時: 2026/10/02 20:55 JST
スイスの製薬大手ノバルティス(NVS)は金曜日、中国のバイオ企業アボゲン・バイオサイエンシズと、最大78億ドル(約1兆1700億円)規模のライセンス契約を締結したと発表した。自己免疫疾患向けの初期段階の実験的治療薬のグローバル権益を取得するもので、契約一時金として5億7500万ドルを支払うほか、開発進展に応じたマイルストーンとして最大72億ドルを投じる。
メガファーマ(巨大製薬会社)が相次いで中国のバイオ企業と巨額の提携を結ぶ背景には、2030年代前半に訪れる「パテント・クリフ(特許の崖)」への強い危機感がある。主力医薬品の特許切れに伴う巨額の売上減少を補うため、次世代のブロックバスター(超大型新薬)の源泉として中国の存在感が急激に高まっている。
金融大手INGの予測では、世界の製薬会社の開発パイプラインにおける中国発の新薬候補(分子)の割合は、2014年の4%から2026年には約3分の1に達する見通しだ。中国バイオ企業の技術を巡る海外からのライセンス契約の規模は、2026年に2500億ドルを突破すると予想されている。
動きを活発化させているのはノバルティスだけではない。デンマークの製薬大手ノボノルディスク(NVO)は今週、中国の恒瑞医薬(ハンルイ・ファーマ)と経口GLP-1/GIP受容体作動薬に関する最大26億ドルの独占ライセンス契約を発表した。肥満症治療薬の競争激化を受け、主力薬「ウゴービ」や「オゼンピック」に続く次世代薬の確保を急いでいる。
また、英グラクソ・スミスクライン(GSK)も9月中旬、中国のチマゲン・バイオサイエンシズから血液がん治療薬を最大75億ドル(※記事原文の数値ママ)で買収すると発表した。さらにアストラゼネカなども中国発のイノベーションを取り入れた開発プログラムを加速させており、世界の医薬業界における中国バイオの存在感は一段と増している。
Source: CNBC
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