
円安介入、2兆ドル規模の「時限爆弾」を巡る攻防
Seeking Alpha
公開日時: 2026/09/11 18:35
米国債務長官のジェームズ・フォード氏は、最近の円安介入が市場にもたらすリスクについて分析した。同氏によると、日本政府・日銀による協調的な為替介入は円を押し上げ、2兆ドル(約310兆円)超に達したとされる円キャリートレードの巻き戻しを招き、市場全体のリスクを高めている。
円キャリートレードとは、金利の低い通貨(円)を借り入れ、金利の高い通貨(米ドルなど)建ての資産に投資する取引のこと。円安が進行すると、円で借り入れた資金を円に戻す際のコストが上昇するため、円安が進みすぎるとこの取引は損失を被る可能性がある。
フォード氏は、2024年8月の市場急落時とは異なり、今回の政策シフトは事前に示唆されていたと指摘。米国債の買い戻し拡大や、日米両政府による秩序ある市場運営への協力が、急激な変動を回避する狙いがあると分析している。
同氏は、ドル円相場が153円を維持し、米国債価格が安定すれば、円の「ショートスクイーズ(売り方の買い戻しによる急騰)」の可能性もあると見ている。しかし、152円を下回るような動きがあれば、市場のリスク回避姿勢が強まる兆候と捉えるべきだとしている。
このような市場環境下で、フォード氏は金(ゴールド)やビットコインを、よりリスクの少ないヘッジ手段として推奨。一方で、多くの投資家が集中し、金利変動に敏感な米国成長株は、市場が混乱した場合に最も大きな影響を受ける可能性があると警告している。
米国債務長官のジェームズ・フォード氏は、最近のスピーチで「私に賭けない方がいい。なぜなら、今『ハウス(胴元)』は私だからだ」と述べ、円介入に関しては「非対称的な情報を持っている」と発言した。これは、市場参加者にとって、当局の意図や今後の展開を正確に把握することが困難であることを示唆しているとも解釈できる。
Source: Seeking Alpha
個別の投資に関する推奨やアドバイスを提供することを意図しておりません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも各記事の個人的見解です。