
Genus、好決算と自社株買い発表も株価は下落
Proactive Investors
公開日時: 2026/09/10 09:15
動物遺伝子技術企業のGenus(GNS)は、2026年6月期通期で大幅な増益と6000万ポンド(約120億円)規模の自社株買いを発表しましたが、10日のロンドン市場で株価は一時7%下落しました。
同社は、調整後税引き前利益が前期比35%増の10020万ポンド、売上高は同2%減(為替調整後)の6億5810万ポンドとなったと発表しました。調整後営業利益はジョイントベンチャー(JV)を含め25%増加しました。これは、豚の育種事業を手掛けるPICの好調な成長、中国パートナーBCAからの560万ポンドの節目達成金、ABS事業における「Value Acceleration Programme」による利益率改善などが寄与しました。
一方、法定ベースでの税引き前利益は2850万ポンドから3億1050万ポンドへと急増しました。これは主に、PIC中国事業の51%株式を新JVに売却したことによる2億410万ポンドの譲渡益が反映されたものです。
調整後一株当たり利益(EPS)は35%増の110.3ペンス、フリーキャッシュフローはほぼ倍増の6200万ポンドとなりました。配当は10%増の1株当たり35.2ペンスに引き上げられました。
今回の決算は、アナリストからは「ヴィンテージイヤー(当たり年)」と評価されるなど、好調な内容でした。しかし、株価は下落しました。市場関係者からは、豚の呼吸器病抵抗性技術「PRP」の規制当局承認プロセスが進展していることや、バランスシートの改善にもかかわらず、株価が3月の高値から10%以上下落していることへの懸念が出ている可能性があります。
アナリストの評価は依然として強気です。Panmure Liberumは「買い」レーティングと目標株価3700ペンスを維持し、PRP技術の価値が株価に織り込まれていないと指摘しています。同社は、PRP技術が中南米などで規制当局の承認プロセスを進め、一部地域で商業化が開始されていることを評価しています。
Peel Huntは、自社株買いを反映して一株当たり利益予想を2~3%引き上げましたが、来期の成長は農業市場の厳しさから緩やかなものになるとの見方を示しました。PRP関連費用を除いた予想株価収益率(PER)は22倍となっています。
Source: Proactive Investors
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