
メドトロニック、AI・ロボット・アブレーションで成長加速
MarketBeat
公開日時: 2026/09/09 03:45
Sentiment Analysis
医療機器大手メドトロニックは、人工知能(AI)、ロボット技術、アブレーション(心筋焼灼術)を今後の成長を牽引する主要分野として位置づけていることを明らかにした。同社は、ウェルズ・ファーゴ・ヘルスケア・カンファレンスで、これらの技術革新がどのように業績向上に貢献するかを説明した。
AI技術では、大腸内視鏡検査におけるポリープ検出率向上に貢献する「GI Genius」のようなツールが標準治療として普及しつつある。臨床試験では、主要な医療センターでも見逃されるポリープが25%~50%あったのに対し、このAI支援技術は診断精度を高める。インドでは、経験の浅い医師でも米国と同等の診断結果を達成できたという。
ロボット技術は、手術の精度向上や低侵襲化に貢献する「Hugoサージカルロボティクス」などが今後の成長ドライバーとして期待されている。
アブレーション治療に関しては、心臓疾患治療におけるアブレーション関連製品の売上が市場平均の2.5倍以上のペースで成長すると見込んでいる。
メドトロニックは、第1四半期(4月~6月期)に、 extra week(期間に含まれる追加の1週間)を含めると13.7%の増収を達成した。extra weekを除いた実質的な成長率は約7%だった。この成長は、主に心臓リズムマネジメント部門の好調と、既存事業全体の強さによって牽引された。特に心臓リズムマネジメント部門は、EV-ICD(体外植込み型除細動器)、伝導路ペーシング、リードなしペースメーカー技術などが貢献し、extra weekを含めて15%(実質約9%)の増収となった。
その他の高成長分野としては、腎デナベーション治療、尿失禁治療薬「Altaviva」、そして前述のHugoサージカルロボティクスなどを挙げている。
同社は、中国市場におけるボリューム・ベース・プロキュアメント(VBP、数量ベースの調達制度)による影響は概ね過ぎ去ったとの見方を示した。Chief Financial Officer(最高財務責任者)のティエリー・ピエトン氏は、中国での売上高比率は現在5%~6%に低下したものの、市場は正常な運営環境に戻りつつあると説明。政府による高度医療へのアクセス拡大が進む中国を、依然として収益性の高い成長市場と位置づけている。
また、メドトロニックは、医療保険制度(ACA)関連プログラムへのエクスポージャー(影響度)は限定的であると強調した。同社の収益の約3分の2はメディケア(高齢者向け公的医療保険)、25%は民間保険、10%未満がメディケイド(低所得者向け公的医療保険)に紐づいており、ACA関連プログラムによる収益は全世界の売上高の1%未満に留まるという。
メドトロニックは、糖尿病治療事業を手掛ける「MiniMed」事業の分離計画を再確認しており、経営陣は12月に開催される投資家向け説明会(Investor Day)で、長期目標の更新や成長戦略の詳細について発表する予定だ。
Source: MarketBeat
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