
米国株:最高益の裏に潜むリスク
Seeking Alpha
公開日時: 2026/09/08 21:35
米国の株式市場は、企業利益の記録的な伸びに支えられて上昇を続けていますが、株価の上昇が利益の伸びを上回っている状況が懸念されています。特に、アルファベット(GOOGL)やアマゾン(AMZN)といった大手テクノロジー企業の純利益の急増は、事業運営によるものではなく、保有株式の未実現利益(評価益)による部分が大きいと指摘されています。これは、利益とキャッシュフローの乖離(かいり)を示唆しており、実態経済とのズレが生じている可能性があります。
S&P500種株価指数の長期的な利益成長率に対する市場の期待は、過去最高水準に達しています。歴史的に見ると、このような過度な期待は、その後の大幅な株価調整の前兆となることが少なくありません。
こうした背景から、専門家は警戒を促しています。AI(人工知能)関連銘柄に集中しすぎず、ポートフォリオの分散を推奨しています。具体的には、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄としてマクドナルド(MCD)、市場平均と同じ値動きを目指すETF(上場投資信託)である等加重ETF(例:RSP)、あるいは配当利回りと成長性を両立させるバランス型のファンド(例:SCHD)などを検討することが有効だと考えられています。
2026年第2四半期(4-6月期)のS&P500企業の1株当たり利益(EPS)は、前年同期比で50%以上増加し、過去でも屈指の力強い四半期となりました。米国の国内総生産(GDP)に対する企業利益の割合も、第二次世界大戦後で最高水準に達しています。しかし、その利益の質や持続可能性については、注意深く見極める必要があるでしょう。
Source: Seeking Alpha
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