
ノバルティス、大型パイプライン2件の失敗で株価急落
Seeking Alpha
公開日時: 2026/09/08 14:15
スイス製薬大手ノバルティス(NVS)の株価が急落しました。同社が開発を進めていた2つの後期パイプライン(医薬品候補)である「ペラカーセン」と「デル・デシラン」が、それぞれ第3相臨床試験で失敗したと発表したためです。
ペラカーセンは、遺伝性疾患であるアミロイドーシスの一種、トランスサイエチン型アミロイドーシス(ATTRアミロイドーシス)の治療薬として期待されていました。一方、デル・デシランは、遺伝性疾患である家族性高コレステロール血症の治療薬候補でした。
これらの開発中止は、ノバルティスの長期的な成長見通しに影響を与える可能性があります。しかし、同社は2025年から2030年にかけて年平均5~6%の売上高成長率(CAGR)を維持するという目標を再確認しました。
この目標達成を後押しするのが、多発性硬化症(MS)の再発予防薬候補である「ラプシド」の第3相臨床試験で良好な結果が得られたことです。ラプシドは、再発性多発性硬化症(RMS)を対象とした試験で有効性を示しており、年間30億ドル(約4,500億円)以上のピーク売上高が見込まれています。この成功は、今回のパイプライン失敗による影響を一部相殺するものと考えられます。
アナリストは、今回の2件の後期パイプライン失敗は残念な結果であるものの、ノバルティスが長期的な競争力を維持できると見ています。ラプシドの成功が、失われた成長機会の一部を補う可能性があるためです。
しかしながら、アナリストは、これらのパイプラインの失敗と、現時点で他に目立ったカタリスト(株価を押し上げる要因)が見当たらないことから、短期的には株価の大きな上昇は期待しにくいとの見方を示しています。
Source: Seeking Alpha
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