
バークシャー流投資とロックフェラー流収入を組み合わせたETF
Seeking Alpha
公開日時: 2026/09/08 08:35
VistaShares Target 15 Berkshire Select Income ETF(OMAH)は、バークシャー・ハサウェイスタイルの株式選択と、独自の積極的なオプション戦略を組み合わせたETFです。同ETFは、バークシャーの保有上位20銘柄に加えて、BRK.B(バークシャー・ハサウェイのB株)を約10%組み入れ、それらの株式に対してオプションを売却することで、年間15%の分配金利回りを目指しています。
しかし、アナリストは同ETFを「ホールド」と評価しており、「難解すぎる」と指摘しています。その理由として、OMAHのポートフォリオのウェイト(比率)が、バークシャー・ハサウェイの実際の保有比率とほとんどの銘柄で一致していない点が挙げられます。具体的には、バークシャーが最も大きく投資している銘柄をアンダーウェイト(比率を低く)し、逆に最も小さく投資している銘柄をオーバーウェイト(比率を高く)している傾向があります。
さらに、バークシャー・ハサウェイの「ルック・スルー・スコア」(保有企業の財務諸表などを通して見た場合の評価)と比較すると、OMAHは将来の株価収益率(フォワードP/E)を除けば、ほとんどの指標で劣後しています。
また、OMAHは目標とする15%の分配金利回りを達成するために、オプション取引を活用していますが、この戦略は特に市場が下落局面(ダウンターン)において、基準価額(NAV)の侵食リスクを伴うとされています。実際に、同ETFからの分配金の約72%は「元本払戻(リターン・オブ・キャピタル)」に分類されており、これは投資元本の一部が払い戻されていることを意味します。
このETFのユニークな点は、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの投資哲学と、ジョン・D・ロックフェラー氏のような富豪が築いたとされる「収入」に着目した点を組み合わせようとしている点です。しかし、その運用手法の複雑さと、バークシャーの実際の投資戦略との乖離、そしてNAV侵食リスクから、アナリストは慎重な見方を示しています。
Source: Seeking Alpha
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