
債券売り継続の可能性、エリオン氏指摘
CNBC
公開日時: 2026/09/04 07:35
著名な経済学者であるモハメド・エラリオン氏は、世界の国債市場における売り圧力はまだ終わっていないとの見方を示しました。金利上昇への懸念がくすぶる中、エラリオン氏は「米国では財政引き締めへの即時的な意欲が見られないため、金利は上昇圧力を受け続けるだろう」とCNBCに語りました。
世界各国の国債は今週、急激な売りに見舞われ、インフレや利上げへの懸念から、主要国の国債利回りは数十年ぶりの高水準に達しました。債券価格と利回りは逆の動きをします。
エラリオン氏は、市場の機能自体に問題があるわけではないとしつつも、米国債の「信頼できる買い手と保有者」が圧力を受けていると指摘しました。具体的には、「地政学的な理由から中国は以前ほど乗り気ではない」とし、「日本や湾岸諸国には国内の問題がある」と述べました。さらに、ノルウェーの政府系ファンドが米国債への配分を見直していることにも言及し、「規模は大きくないが、伝統的な保有者や買い手が信頼性を失いつつあるというシグナルは非常に重要だ」と強調しました。
同氏は、発行される国債やハイパースケーラー(巨大IT企業)、一般企業の社債の発行額が、信頼できる買い手の確保できる量のはるかに上回っていると指摘。「だからこそ金利に圧力がかかっている。これはインフレやFRB(米連邦準備制度理事会)の信頼性といった、これまで指摘されてきた理由よりも、根本的な不均衡に起因する部分が大きい」と説明しました。
エラリオン氏は、特に英国、日本、フランスの3カ国が国債問題に対して脆弱であると指摘。「特に英国は、私が『ハイベータ国』と呼ぶ国だ。米国の金利が少し動くと、英国ではそれ以上に大きく動く」と述べました。
また、欧州の金利動向にも変化が見られるとし、フランスが債券市場の焦点となっていることを指摘。「昔ならイタリアを心配するところだった。イタリアはフランスよりも良い取引をしている。そして、焦点はユーロ圏の周辺国ではなく、中核国の一つに移っている」と述べ、状況の変化に注目していることを示しました。
Source: CNBC
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