
ブロードコム、格上げも「様子見」継続
Seeking Alpha
公開日時: 2026/09/03 21:35
米半導体大手ブロードコム(AVGO)の株価が、アナリストの評価引き上げにもかかわらず、依然として「様子見」スタンスが続いている。同社は直近の四半期決算で、AI(人工知能)向けカスタムASIC(特定用途向け集積回路)事業の成長が期待される一方、大手クラウド事業者(ハイパースケーラー)による調達先の多様化が収益性を圧迫する可能性も指摘されていた。
昨年第4四半期に同社株を「売り」に格下げしたアナリストらは、ブロードコムが「ジレンマ」に陥っていると見ていた。ハイパースケーラーがAI ASICプロジェクトで複数のサプライヤーを利用する動きが広がるにつれ、ブロードコムの株価や利益率に圧力がかかると予想していたのだ。
実際、利益率の低下はアナリストの予測を裏付ける形となった。しかし、売上高の伸びが加速することで、より高い営業利益率を達成できる可能性があると、アナリストらは見直している。市場も、直近3ヶ月で株価が26%下落したことで、ネガティブな要因をある程度織り込んだと判断された。
これらの状況を踏まえ、アナリストらはブロードコム株のレーティングを従来の「売り」から「中立(ホールド)」に引き上げた。短期的には株価の下落リスクは限定的と見ているものの、市場平均を上回るパフォーマンスを発揮するほどの十分な根拠はまだ見当たらないというのが、アナリストらの見解だ。
ブロードコムは、AI分野におけるカスタムASICの需要拡大を追い風に、売上高の成長を加速させることで、利益率低下の懸念を相殺できるかどうかが今後の焦点となる。株価は既に調整が進んでいるものの、持続的な成長軌道に乗るかどうかの見極めが重要となりそうだ。
Source: Seeking Alpha
個別の投資に関する推奨やアドバイスを提供することを意図しておりません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも各記事の個人的見解です。