
AeroVironment、米陸軍から巨額レーザー契約を獲得
MarketBeat
公開日時: 2026/09/03 15:05
Sentiment Analysis
米国の防衛技術企業AeroVironment(エアロバロメント、AVAV)は、米陸軍から総額4億6480万ドルの契約を獲得したと発表しました。これは、同社のレーザー兵器システム「LOCUST X3」の量産に関するもので、米国史上初の指向性エネルギー兵器(レーザー兵器など)の量産契約となります。
この歴史的な契約にもかかわらず、AVAVの株価は2026年に入ってから約40%下落し、直近12ヶ月の純損失が約2億6500万ドルとなっていることから、52週安値近辺で推移しています。しかし、アナリストは「中立買い」のレーティングを維持しており、目標株価は現在の水準から81%の上昇を見込んでいます。また、機関投資家は9月9日の決算発表を前に買い越しの動きを見せています。
防衛技術は、人工知能(AI)と並び、2026年の市場で最も注目されているテーマの一つですが、その恩恵は均等に分配されているわけではありません。AVAVはその典型例で、多くの競合企業が株価を伸ばす中、同社は年初から約40%下落し、ドローンや徘徊型兵器(Loitering Munitions)メーカーとして、セクター内で明らかに遅れをとっています。こうした状況下で今回のニュースは注目に値します。同社は、株価が52週安値近辺で取引されているタイミングで、投資家の評価を塗り替える可能性のある画期的な契約を獲得しました。
AeroVironmentは9月2日、米陸軍から「Enduring-High Energy Laser(E-HEL)」プログラム向けに4億6480万ドルの契約を受注したと発表しました。この契約に基づき、同社は今後数年間にわたり、低空を飛行する小型ドローン(米国防総省がグループ1~3と分類)に対抗するためのレーザー兵器システム「LOCUST X3」を数十基生産します。
この契約が単なる防衛契約以上の意味を持つのは、その歴史的な性質にあります。この契約は、米国史上初めての指向性エネルギー兵器の量産契約であり、レーザー兵器が試作品段階から本格的な生産へと移行したことを示しています。「LOCUST X3」は30キロワット級のシステムで、車両への搭載を選ばないプラットフォーム非依存型設計となっており、陸軍の共同軽戦術車両(JLTV)などへの統合が可能です。長年のフィールドテストでの成功を基盤としており、AVAVにとって、指向性エネルギー分野への投資が実を結び始めていることの強力な証明となります。
AeroVironmentは、無人航空システム(UAS)や徘徊型兵器のパイオニアとして知られる防衛技術企業です。同社の「Switchblade」ドローンは現代戦の定番となっており、近年は対ドローン技術にも事業を拡大しています。世界中の軍隊が安価で拡散する空中脅威への防衛に躍起となる中、対ドローン技術への需要は急増しています。「LOCUST」の契約は、この成長分野における同社のポートフォリオに直接組み込まれ、既に約12億ドルの受注残高を持つ事業に、高価値の量産プログラムを追加することになります。
ただし、契約のヘッドラインが示唆するほど、ファンダメンタルズ(企業業績)は楽観的ばかりではありません。投資家は常に両面を考慮する必要があります。AVAVの年間売上高は約20億ドルに近く、アナリストは来期の利益成長率を約30%と予測しています。しかし、同社は直近12ヶ月で約2億6500万ドルの純損失を計上しており、現在、通期ベースでは赤字です。そのため、株価はマイナスの実績PER(株価収益率)ではなく、予想PER(将来の利益見通しに基づくPER)で40倍台半ばで取引されています。このバリュエーションは、予測される成長が確実に実現されることを要求しており、失望の余地はほとんどありません。
Source: MarketBeat
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