
ディズニー、「インフィニティ・ビジョン」で映画体験向上へ
Forbes
公開日時: 2026/08/28 21:55
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米ウォルト・ディズニーは、映画館の映像品質向上を目指す新認証プログラム「インフィニティ・ビジョン」を推進している。このプログラムは、レーザープロジェクション(レーザー光源を用いた映像投射技術)を備えた映画館を認証するもので、これまで一部の映画館でしか体験できなかった高品質な映像を、より多くの観客に提供することを目指す。
特に、4DXのような特殊効果シアターでは、古いプロジェクターが使用されている場合が多く、映像が暗くなったり、コントラストが低下したりする問題があった。インフィニティ・ビジョンは、こうした課題を解決し、没入感のある映像体験を提供することを狙いとしている。
同プログラムは、マーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の再上映版(Encore)で初めて本格的に導入される。この再上映版には4分間の未公開映像が追加され、より鮮やかな色彩で劇場公開される予定だ。ディズニーは、インフィニティ・ビジョン認証を受けた劇場でこの作品を上映することで、観客に最高の映像体験を提供し、今後の大作映画の興行収入向上につなげたい考えだ。
しかし、この取り組みには一部で懸念も出ている。英国のシネワールドの一部4DXシアターでは、『アベンジャーズ/エンドゲーム アンコール』の上映に際してインフィニティ・ビジョンの認証を受けたものの、認証基準とされる最低45フィート(約13.7メートル)のスクリーン幅を満たしていないとの報告がある。
このスクリーン幅の基準未達は、インフィニティ・ビジョンが掲げるレーザープロジェクションなどの他の基準についても、一貫した運用がなされているのかという疑問を投げかけている。もし認証を受けた劇場の一部でレーザープロジェクションが採用されていなければ、インフィニティ・ビジョンが観客に提供する最も分かりやすいメリットが損なわれることになる。
一方で、世界中の映画興行主から7,500件以上の認証申請があることからも、このプログラムへの関心の高さがうかがえる。多くの映画館が、インフィニティ・ビジョンの基準を満たすために、プロジェクターのアップグレードなど設備投資を進めていることが推測される。
ディズニーのインフィニティ・ビジョンは、映画館の映像体験を標準化し、観客がどこで映画を観ても高い品質を期待できるようにすることを目指す野心的な取り組みだ。今後の運用状況と、それが映画業界全体にどのような影響を与えるかが注目される。
Source: Forbes
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