
ホルムズ海峡、安全航行の「通行料」合意は困難か
CNBC
公開日時: 2026/08/27 18:05
ホルムズ海峡の安全な船舶航行を確保するため、関係国が通行料(トール)を課す計画に合意する可能性は低いと、専門家は指摘しています。
同海峡は、世界の石油輸送量の約20%が通過する要衝ですが、イランによる船舶への妨害や支配権の主張が続いており、航行リスクが高まっています。最近、イランとオマーンが共同で海峡の安全な航行を確保する取引に近づいているとの報道がありましたが、専門家は、両国は海峡の管理権を持たず、国際的な航路であるため、このような合意には法的根拠がないと分析しています。
さらに、他の湾岸諸国が、安全航行のために料金を支払うような取り決めには同意しない可能性が高いとされています。一部の湾岸諸国の代表者との会話から、料金を支払う形の「輸送」には不満が表明されるだろうと、筆者は述べています。
また、パキスタンがイランとの和平交渉で「大きな進展」があったと発表したことも、市場の安心材料となりました。パキスタンはイランとの対話における重要な仲介役を果たしています。
これらの動きは、米国がイランに対する経済的圧力を強める中で起きています。米国財務省は「オペレーション・エコノミック・アウトキャスト」と称し、イランの指導部を交渉のテーブルに戻すか、ホルムズ海峡周辺での攻撃を停止させることを目指しています。
一方で、米国はイランへの制裁強化と並行して、シリアを「テロ支援国家」の指定リストから静かに除外しました。この動きは、一部の欧米エネルギー企業にとって重要な意味を持つ可能性があります。
最近、米国主導で、イラク国内のパイプライン建設・再建に600億ドル以上を投資する計画が発表されました。これらのパイプラインは、イラク北部からシリア、そしてトルコへと繋がり、地中海経由で船舶に積み込まれる予定です。
シリアがテロ支援国家の指定を解除されたことで、米国企業は同国への投資が容易になります。「テロ支援国家」というレッテルは、投資における高いハードルとなっていたためです。この決定は、シェブロン(CVX)、コノコフィリップス(COP)、BP(BP)といった企業にとって、投資計画を進める上で重要な一歩となる可能性があります。
Source: CNBC
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