
シスコ、スーパーマイクロの株価を押し上げも
Forbes
公開日時: 2026/08/27 12:15
スーパーマイクロ・コンピューター(SMCI)の株価が8月25日、9.4%上昇し、38.46ドルで取引を終えました。これは、シスコシステムズ(CSCO)がスーパーマイクロの液体冷却サーバーを自社の「Secure AI Factory」製品群に統合すると発表したことが好感されたためです。
この発表は、同社が抱える経営ガバナンスへの懸念を和らげる上で重要な意味を持つと考えられています。スーパーマイクロは、AIインフラ関連を中心に70%を占める、600億ドル超の新規受注残高を抱えていますが、この受注残高だけでは投資家の懸念を払拭できていませんでした。
シスコによる今回の統合は、スーパーマイクロのデータセンターソリューション、特に直接液体冷却技術や管理ソフトウェアに対する信頼の表れと見られています。スーパーマイクロは単なるサーバー機器の提供にとどまらず、データセンター全体のソリューションを提供しており、シスコのような大手ベンダーが自社ブランドで提供するには、サプライヤーへの強い信頼が必要です。
スーパーマイクロは、2027会計年度(2027年6月期)の売上高を650億ドルから720億ドルと、2026会計年度の391億ドルから大幅な成長を見込んでいます。しかし、その一方で、巨額の受注に対応するため、在庫を積み増す必要があり、キャッシュフローには課題を抱えています。2026会計年度には、売上高22.3億ドルに対し、フリーキャッシュフローで68.1億ドルを燃焼させており、これは在庫増加によるキャッシュ転換サイクルの長期化(2026年度第4四半期には149日間)が原因です。
また、2026年度第4四半期には17.6%だった非GAAP gross margin(非米国会計基準の売上総利益率)は、2027年度第1四半期には10.4%~10.8%に低下すると予想されています。
今回のシスコによる支援は、株価の下落に歯止めをかける一因となりましたが、株価が過去1年間の最高値(58.68ドル)に近づくためには、新たな提携や支援に頼るのではなく、自社が公表している野心的な売上目標を達成することが不可欠です。
Source: Forbes
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