
アマゾン、NVIDIA製AIチップの発注を3倍に
TechCrunch
公開日時: 2026/08/27 00:35
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米アマゾン(AMZN)は、NVIDIA(NVDA)製AIチップの追加発注を従来の3倍に引き上げたことを発表しました。これは、AIモデルの学習や実行に必要な膨大な計算能力に対応するため、データセンターへのGPU(画像処理半導体)搭載を大幅に拡充するものです。
今回合意されたのは、NVIDIAの最新GPUである「Blackwell Ultra」「Rubin」「Rubin Ultra」など、合計200万基のチップを2027年から2028年にかけてアマゾンのクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」のデータセンターに導入するというものです。この発表は、わずか5ヶ月前にアマゾンが今年からAWSインフラに100万基以上のNVIDIA製GPUを導入すると合意した直後に行われました。NVIDIAによると、それ以降の需要は当初の予想を上回ったとのことです。
具体的な取引金額は明らかにされていませんが、GPUの単価を考慮すると、この契約は数十億ドル規模に達するとみられています。今回の提携拡大は、単にチップの購入量を増やすだけでなく、NVIDIAのAI関連技術全般をAWSに統合する点も注目されます。これには、数千ものGPUを接続するネットワークハードウェア、オープンモデル、CPU(中央処理装置)、データ処理ソフトウェア、ロボティクスプラットフォームなどが含まれます。
両社は、スタートアップ企業、大企業、AI研究機関、さらには政府機関からの「急増する需要」が、今回の協力関係の深化につながったと説明しています。
アマゾンは自社製AIチップの開発も進めており、特にサーバーの中核を担う汎用プロセッサであるCPUの開発に力を入れています。NVIDIAへの依存を減らし、競争力を高める狙いです。アマゾンのAI担当責任者は、自社開発の深層学習用チップ「Trainium」を、NVIDIAのH100やBlackwellチップの代替として他社に提供する交渉を進めていると述べています。また、アーム社製CPU「Graviton」も、IntelやAMDのサーバー向けCPUに対抗するものと見られています。
アマゾンは自社製チップ事業の成長を強調しており、直近の決算説明会では、AnthropicやOpenAIといったAI研究機関からの総額2250億ドルのコミットメントに支えられ、年間収益率が250億ドルを突破したと明らかにしました。しかし、AIチップ分野では依然としてNVIDIAが優位な立場にあるようです。
今回アマゾンが追加する200万基のGPUに加え、NVIDIAは「Vera」CPUもAWSに供給する計画です。NVIDIAのCFOは、Vera CPUは主要なクラウド事業者、AI研究機関、システムメーカーなどに採用される見込みであり、すでに一部パートナーへの出荷が開始されていると述べています。
今回の提携は、アマゾンの倉庫ロボットやエンタープライズ向けサービスにも拡大します。アマゾンは、ロボットの運用にNVIDIAのAIスタック(シミュレーション・デジタルツインプラットフォーム「Omniverse」、世界モデルプラットフォーム「Cosmos」、ロボティクス開発プラットフォーム「Isaac」、ロボット・エッジAI用ハードウェア「Jetson」など)を全面的に採用する予定です。NVIDIAは最近、より手軽に利用できるロボット向けのエッジAIコンピューター「Jetson」の新バージョンも発表しています。
エンタープライズ分野では、AWSはNVIDIAのオープンモデル群「Nemotron」を、マネージド型基盤モデルプラットフォーム「Amazon Bedrock」およびマネージド型クラウドサービス「SageMaker」上で提供します。
NVIDIAは同日、第2四半期の売上高が962億ドルとなり、アナリスト予想を上回ったと発表しました。このうち、データセンター事業の売上高は890億ドルで、前年同期比117%増となり、売上の大部分を占めました。
Source: TechCrunch
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