
米加貿易摩擦、影響は限定的も「信頼感」に懸念
Proactive Investors
公開日時: 2026/08/24 19:05
Sentiment Analysis
カナダと米国間の貿易交渉が決裂し、関税が課された件について、バンク・オブ・アメリカ(BofA)はカナダ経済への直接的な影響は限定的との見方を示しました。しかし、ビジネスの信頼感への打撃や、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の更新見通しへの悪影響をより懸念しています。
貿易交渉は8月21日に決裂し、米国はカナダからの輸入品約200億ドルに対し50%の関税を課しました。これに対しカナダも交渉を中断し、9月8日から同額の報復措置を発表しました。
交渉は数日前には合意間近と見られていましたが、カナダが第三国との貿易協定締結能力に関する新たな米国の制限を理由に挙げ、米国側が合意済み条件の最終化をカナダが拒否したと主張したことで、土壇場で決裂しました。
BofAのアナリストは、直接的なダメージは限定的である一方、信頼感への影響の方が大きいと分析しています。
アナリストは、今回の関税措置がカナダから米国への輸出全体の5%強にとどまり、被害は主に乳製品、アルコール飲料、自動車および部品製造業に限定されると予想しており、マクロ経済への影響は軽微だと見ています。
同銀行がより懸念しているのは、信頼感への影響です。
アナリストは、新たな不確実性が、関税そのものよりも、投資や雇用に影響を与える可能性が高いと指摘しています。これは、経済にとって直接的な貿易損失よりも、より重大なシグナルになると考えています。
BofAは、今回の貿易交渉の決裂により、USMCAの更新がより困難になると見ています。交渉の中断と信頼関係の悪化は、円滑な合意の可能性を低下させ、北米貿易における不確実性を長期化させ、カナダとメキシコの双方で投資と成長の重しとなると分析しています。
これは、7月のレビューで米国がUSMCAの延長をしないと決定したことにより、既に弱まっていた見通しの上に積み重なるものです。USMCAは2019年に失効する見通しでした。
Source: Proactive Investors
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