
SpaceX株、IPO後の下落で投資家が損失
Finbold
公開日時: 2026/08/23 09:45
宇宙開発企業スペースX(SPCX)の株価が、新規株式公開(IPO)後の高値から大きく値を下げ、2ヶ月前に500ドルを投資した投資家は含み損を抱える状況となっています。
6月23日に1株156ドルだった株価は、8月23日には136ドルまで下落しました。この期間に500ドルを投資した場合、その価値は約436ドルとなり、約64ドル(12.8%)の損失となります。この下落は、売り圧力とロックアップ解除による株式供給増が重しとなった形です。
スペースXは6月に1株135ドルでIPOを完了しました。上場直後は株価が急騰し、初日の終値は161ドル近辺、その後6月中旬には220ドルを上回る場面もあり、投資家の熱狂的な買いにより時価総額は2兆ドルを突破しました。
しかし、この上昇は持続しませんでした。6月下旬には株価は156ドル近辺で落ち着きましたが、その後は調整局面に入りました。上場後のボラティリティ(価格変動性)や、取引可能な株式の供給を増やした複数のロックアップ期間の満了により、株価はIPO価格に向けて下落しています。
株価下落の主な要因の一つは、IPO後の度重なる株式のロックアップ解除です。直近では、約3億1900万株が8月20日頃に取引可能となり、さらなる売り圧力を生み出しました。
株価は軟調ながらも、スペースXは引き続き堅調な業績と成長を報告しています。第2四半期の売上高は78億ドルで、前年同期比92%増となりました。調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は191%増の35億ドルに急増し、純損失は前年同期から大幅に縮小しました。
同社の最大の事業セグメントであり、主なキャッシュフロー源となっているのは、衛星インターネットサービス「Starlink(スターリンク)」です。スターリンクは軌道上の衛星数を11,000基以上に増やし、個人および法人市場で加入者を増やし続けています。
一方、スペースXのロケット打ち上げ事業も引き続き活発です。2026年までに100回のミッションを完了し、世界有数の商業打ち上げプロバイダーとしての地位を確固たるものにしています。
投資家は、今年初めのxAI買収に続く、Starship(スターシップ)の長期的な可能性や、同社の人工知能(AI)事業にも注目しています。スペースXは、AIインフラとクラウドコンピューティング能力に多額の投資を行っており、Starshipの開発も進めて、将来の衛星展開や商業ミッションをサポートする計画です。これらの投資が、設備投資を高い水準に保ち、収益性を圧迫する要因となっています。
Source: Finbold
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