
マーベル、時価総額1兆ドルは遠い?
Seeking Alpha
公開日時: 2026/08/19 18:55
半導体メーカーのマーベル・テクノロジー(MRVL)について、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが「次の1兆ドル企業になる可能性がある」と発言したことが話題となっています。この発言を受け、同社株は一時32.5%急騰し、過去最大の1日上昇率を記録しました。
フアンCEOは、マーベルがデータセンターの接続性(コネクティビティ)分野で重要な役割を担うことをその根拠として挙げています。データセンター内での高速なデータ転送は、AIやクラウドコンピューティングの進化に不可欠であり、マーベルはこの分野で革新的なメモリ・アーキテクチャを提供しています。これには、SSDコントローラー、メモリ・プーリング技術、フォトニック・モジュールなどが含まれ、従来のメモリ市場に変化をもたらす可能性を秘めています。
しかし、アナリストのジェームス・フォード氏は、フアンCEOの見解に同意しつつも、時価総額1兆ドル達成にはまだ時間がかかるとの見方を示しています。同氏は、マーベルがデータセンター接続とカスタムシリコン(特定用途向けに設計された半導体)の分野で重要なプレーヤーであることは認めつつも、現在の株価は割高であると指摘しています。直近の株価は30%下落しましたが、それでも将来の収益予想の55倍という高いバリュエーション(企業価値評価)となっています。
フォード氏は、マーベルの成長性や技術革新は評価するものの、1兆ドルという評価額は「間近ではない」と述べています。同氏は、決算発表を前にした現時点での株価下落は、新たなカスタムシリコン顧客からの受注拡大といったポジティブな材料を織り込む機会になると見ており、引き続き「買い」の評価を維持しています。
マーベルは、データセンター向け半導体の需要拡大を追い風に、カスタムシリコン分野での成長を目指しています。特に、AIや高性能コンピューティング(HPC)の普及に伴い、データセンターの処理能力と効率を高めるための高度な半導体ソリューションへの需要は高まっています。マーベルの技術は、こうした需要に応えるものとして期待されています。
しかし、半導体業界は競争が激しく、技術革新のスピードも速いため、マーベルが将来的に1兆ドル企業となるためには、継続的な技術開発と市場シェアの拡大が不可欠です。フアンCEOの発言は、マーベルの将来性に対する大きな期待を示すものですが、その実現にはまだ多くのハードルが存在すると考えられます。
Source: Seeking Alpha
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