
アルモンティ、中国依存脱却の鍵を握るタングステン生産で黒字化
Seeking Alpha
公開日時: 2026/08/18 13:45
カナダの鉱業会社アルモンティ・インダストリーズ(Almonty Industries、ティッカーシンボル: EVEX.US)が、タングステン生産における収益性の転換点に達したと発表しました。同社は、中国への依存度が高い世界のタングステン市場において、西側諸国で主導的な垂直統合型生産者としての地位を確立しています。
タングステンは、その卓越した硬度、高密度、高融点といった特性から、産業機械や防衛分野で広く利用される戦略的鉱物です。しかし、世界のタングステン生産の約80%を中国が占め、埋蔵量の半分を保有しているのが現状です。近年、中国がタングステン輸出を制限する動きを見せていることから、西側諸国におけるタングステン供給の安定化が急務となっています。
アルモンティは、この状況を好機と捉え、カナダのニューファンドランド・ラブラドール州にあるサングドン鉱山の生産拡大を進めています。この鉱山は、業界最高水準の品位と低コストでの操業が期待されており、第1フェーズの増産が軌道に乗ったことで、黒字化を達成しました。さらに、第2、第3フェーズの拡張計画も完了しており、これらが全て稼働すれば、中国を除く世界のタングステン需要の20%以上を供給できる見込みです。
同社の成長戦略は、複数の要因によって支えられています。まず、大手顧客との21年間にわたるタングステン買い付け契約(オフテイク契約)を締結しており、安定した販売網を確保しています。また、カナダ政府からの支援や、12億カナダドル(約1300億円)に相当する潤沢な現金準備も、事業リスクを低減し、野心的な成長計画の実行を後押ししています。経営陣の豊富な経験も、プロジェクト遂行能力への信頼を高めています。
アナリストらは、アルモンティが2030年までに株価が430%上昇する可能性を指摘しています。最近の株価調整は、新たな投資機会を提供しているとも考えられています。地政学的な緊張が高まる「コールドウォー2.0」とも呼ばれる現代において、アルモンティは、国家安全保障に不可欠な重要鉱物への投資という点で、希少な機会を提供していると言えるでしょう。
Source: Seeking Alpha
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