
債券利回りが数十年ぶりの高水準に、原油高・インフレ懸念が重石に
CNBC
公開日時: 2026/08/18 10:05
火曜日、世界的に国債の利回りが上昇し、数十年ぶりの高水準を記録しました。米国とイランの間の外交的進展への期待が後退し、原油価格の上昇やインフレ圧力の長期化への懸念が再燃したことが背景にあります。
この日、米国債30年物の利回りは一時5.3275%に達し、2002年以来の最高値を更新しました。20年物国債の利回りも2006年以来の高水準となり、10年物国債の利回りも4.74%と2007年以来の高さとなりました。
米国だけでなく、世界の主要国の国債利回りも上昇しました。ドイツ10年物国債の利回りは15年ぶりの高水準、フランス10年物国債は2008年以来の高水準を記録しました。日本10年物国債の利回りも2.954%に上昇し、今年の春に記録した40年ぶりの高値を上回りました。英国、イタリア、スイス、カナダなどの国債利回りも軒並み上昇しました。
市場関係者からは、中東情勢の緊迫化がインフレ懸念を増幅させ、金利上昇や国債の長期保有に伴うリスクへの補償を求める投資家の動きにつながっているとの見方が出ています。
特に、ホルムズ海峡の通航遮断が長期化するとの見方が強まったことが、債券市場、とりわけ長期国債に圧力をかけていると指摘されています。ホルムズ海峡は世界の貿易、特にエネルギー輸送にとって極めて重要な海上ルートです。
火曜日の市場では、原油価格も上昇を続け、国際指標であるブレント原油先物は1バレル90ドル台で推移しました。これは、エネルギー価格の上昇がインフレ圧力をさらに高める可能性を示唆しています。
今回の国債利回り上昇は、単一の要因によるものではなく、地政学的なリスク、インフレ懸念、そして各国政府の借入増加といった複数の要因が複合的に作用した結果と考えられています。
Source: CNBC
個別の投資に関する推奨やアドバイスを提供することを意図しておりません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも各記事の個人的見解です。