
Tapestry株、決算発表後の悲観論は行き過ぎ
Seeking Alpha
公開日時: 2026/08/15 14:55
高級ファッションブランドを傘下に持つTapestry(TPR)の株価が、2026年度(2026年6月期)決算発表後に16%下落しました。この下落は、ある程度の根拠はあるものの、市場の反応は行き過ぎであると考えられます。
同社の発表した決算内容は、事前に会社が予測していた範囲内のものでした。第4四半期(2026年4~6月期)には、売上高の伸びと営業利益率に若干の鈍化が見られましたが、これは予想通りでした。また、2027年度(2027年6月期)の見通しについても、以前から示していた数値を据え置いています。
株価の将来PER(株価収益率)は過去の平均と比較して割高感がありますが、同業他社と比較すると依然として競争力のある水準にあります。財務パフォーマンスが今後も比較的堅調に推移すると予想されることを考慮すると、現在の株価水準は妥当であると評価できます。
同社は、コーチ(Coach)、ケイト・スペード(Kate Spade)、スチュワート・ワイツマン(Stuart Weitzman)といったブランドを保有しています。2026年度の通期決算では、売上高は前年比で横ばいの約63億ドル、調整後希薄化後EPS(1株当たり利益)は同5%減の約3.55ドルとなりました。第4四半期は、売上高が同3%減の14億ドル、調整後希薄化後EPSは同11%減の0.76ドルでした。
Tapestryは、2027年度の売上高を65億ドル~67億ドル、調整後希薄化後EPSを3.70ドル~3.90ドルと予測しています。これは、2026年度の業績からの緩やかな成長を示唆するものです。
市場がTapestryの株価に対して悲観的になっている主な理由の一つは、中国市場での競争激化や、主要ブランドであるコーチの成長鈍化への懸念です。しかし、同社はこれらの課題に対して、ブランドの再活性化やデジタル戦略の強化などで対応を進めています。
アナリストの中には、Tapestryの株価が割安であると指摘する声もあります。例えば、あるアナリストは、同社のブランドポートフォリオの価値や、将来的な成長ポテンシャルを考慮すると、現在の株価は過小評価されていると述べています。目標株価を現在の水準よりも大幅に高く設定しているアナリストも存在します。
Tapestryの株価は、決算発表後のネガティブなセンチメント(市場参加者の心理)に大きく影響されましたが、同社のファンダメンタルズ(企業価値の基礎的要因)は依然として堅調であると考えられます。今後の同社の戦略実行と市場環境の変化に注目が集まります。
Source: Seeking Alpha
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