
Googleの新型AI「Gemini Pro」、発売延期で市場の期待が後退
Proactive Investors
公開日時: 2026/08/13 10:45
米Google(グーグル)が開発を進める次世代AIモデル「Gemini Pro」の発売時期について、市場の予測が大幅に後退しています。当初の期待から遅延が繰り返されており、トレーダー(短期的な売買を行う投資家)の間では、今週中の発売の可能性は低いとの見方が強まっています。
予測市場「Polymarket」では、Gemini Proが8月14日までに一般公開される確率が、46パーセントポイント急落して4%となりました。また、8月21日までの発売確率は42パーセントポイント低下し11%となっています。8月末(31日)までの発売契約も、約24万7000ドルの取引がある中で44%にとどまっています。一方で、この期間内にGemini Proの新モデルが登場しない確率は57%に達しており、市場の懐疑的な見方を反映しています。
この遅延は、GoogleのAI戦略における重要な局面で起きています。Googleは5月19日に開催された開発者会議「Google I/O」で、Gemini 3.5ファミリーを発表しました。この際、より安価な「Flash」モデルは同日にリリースされたものの、主力となる「Pro」モデルは翌月(6月)のリリースが予告されていました。しかし、6月、7月と過ぎてもProモデルの発表はなく、Googleは他のGeminiモデルを3つ追加リリースするにとどまりました。
ブルームバーグの報道によると、Google社内では、Gemini Proが性能目標を達成できずに苦戦しており、それが発売延期につながっているとのことです。現在Googleが提供している最も高度なProモデルは、2月の「Gemini 3.1 Pro」であり、開発元のDeepMindの製品ページでも後継モデルは「近日公開」という表示が続いています。
この遅延は商業的にも影響が大きいと考えられます。Proモデルは、高度な推論能力やコーディング作業を想定しており、競合であるOpenAIやAnthropicが今年に入ってから既に複数のモデルをリリースしている分野です。これらの分野でGoogleが遅れをとることは、AI市場における競争力に影響を与える可能性があります。
市場では、技術的な側面も注視されています。Gemini 3.1 Proは、現在もプレビュー版として提供されています。市場のルールによっては、既存のプレビューモデルを一般利用可能に移行させるだけでも「リリース」とみなされる可能性があり、性能が向上していなくてもカウントされるという見方もあります。実際に、市場のコメント欄では、プレビュー版の表示を削除するだけでも契約が成立するという意見も出ています。
なお、別の市場では、10月30日までに「Gemini 4.0」が登場する確率が23%と予測されています。
Source: Proactive Investors
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