
AI企業Anthropic、イスラエルのDecart買収交渉か
Proactive Investors
公開日時: 2026/08/13 08:35
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人工知能(AI)開発企業Anthropic(アンソロピック)が、イスラエルのAIスタートアップDecart(デカルト)の買収に向けた初期交渉に入ったことが、ブルームバーグやロイターの報道で明らかになりました。買収額は約60億ドル(約9400億円)に達する見込みです。
Anthropicは、対話型AI「Claude(クロード)」の開発元として知られ、今回の買収が実現すれば同社にとって過去最大のM&A(合併・買収)となります。Anthropicは現在、株式市場への上場(IPO)を準備しています。
交渉はまだ初期段階にあり、成立しない可能性も残されています。ロイターによると、買収が成立した場合、DecartのチームはAnthropicの「推論・パフォーマンスグループ」に加わることになります。推論とは、訓練済みのAIモデルを実行して質問に回答するプロセスであり、AI業界におけるコンピューティングコストの増加要因となっています。
Decartの強みは、この推論の効率化にあります。同社は、様々な種類の半導体チップからより高いパフォーマンスを引き出すためのインフラストラクチャおよび最適化ソフトウェアを開発しています。また、独自のAIモデルも手掛けており、リアルタイムでライブ映像を編集する「Lucy」モデルや、ロボット工学や自動運転システムの訓練に使用されるシミュレーション環境を生成する「Oasis」モデルなどを提供しています。Oasisは、リリースからわずか3日で100万ユーザーを獲得し、一時的にChatGPTのダウンロード数を上回ったとされています。
Anthropicは先週、カスタムチップの開発や、Claudeの処理速度向上およびコスト削減に取り組むエンジニアを募集していることを発表していました。今回の買収額60億ドルは、今年5月に約40億ドルと評価された同社の価値を大幅に引き上げるものです。当時、Nvidia(エヌビディア)も参加したラウンドで3億ドルの資金調達を行っていました。
Decartは2023年に、イスラエル軍の諜報部隊「Unit 8200」で出会ったDean Leitersdorf(ディーン・ライターズドルフ)氏とMoshe Shalev(モシェ・シャレブ)氏によって設立されました。従業員数は約100名です。過去の資金調達ラウンドでは、5億ドル、次いで31億ドルと評価されており、今回の売却はイスラエルのテクノロジー企業としては異例の速さでの価値上昇となります。報道によると、Nvidiaも以前からDecartの買収について、詳細な交渉を進めていた模様です。
Source: Proactive Investors
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