
カナダ肥料大手ヌートリエン、株価下落は一時的か
Seeking Alpha
公開日時: 2026/08/10 20:15
カナダの肥料大手ヌートリエン(NTR)の株価が、市場の悲観的な見方から一時下落しているものの、アナリストは同社が2つの追い風を受けていると指摘しています。1つは、世界的な液化天然ガス(LNG)供給の混乱による北米の安価な天然ガス価格の恩恵、もう1つは、農産物サイクルの反転です。
同社は、北米に持つ窒素肥料製造拠点が、構造的に安価な天然ガスを原料として利用できる強みがあります。現在、世界的にLNGの供給能力に制約が生じていることから、この価格差は今後2~3年にわたり、ヌートリエンの窒素肥料事業における高い利益率を維持する要因になると考えられています。
さらに、世界的な食料品価格の上昇と、肥料需要の積み上がりは、同社の主力事業であるカリ肥料、リン酸肥料、そして小売事業全体にとって、サイクルの転換点となる可能性があります。これらの要因が複合的に作用し、業績を押し上げると期待されています。
現在、ヌートリエンの株価は約65ドル近辺で取引されており、将来の利益予想に対する株価収益率(PER)は12倍となっています。アナリストは、この水準は割安であると見ています。同社経営陣は、設備投資(Capex)を抑制し、自社株買いを優先する方針を示しており、株主還元への意欲も示唆しています。
4月に同社を「買い」推奨とした際、株価は約75ドルでした。その後、市場全体の動向に引きずられる形で株価は下落しましたが、アナリストは、市場がこれらの構造的な優位性と、農業サイクルの好転という2つの触媒を見落としていると分析しています。
Source: Seeking Alpha
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