
米政府、豪州レアアース企業に巨額融資
CNBC
公開日時: 2026/08/10 07:35
米国のトランプ政権が、中国のレアアース(希土類)市場における支配力に対抗するため、オーストラリアのスカンジウム(Sc)鉱山開発企業であるサンライズ・エナジー・メタルズ(Sunrise Energy Metals)に対し、最大4億ドルの長期債務融資を約束したことが明らかになりました。この発表を受け、同社の株価は一時29%急騰しました。
スカンジウムは、アルミニウムを強化する特性に優れ、軽量かつ高強度な合金の製造に不可欠なレアアース元素です。航空宇宙や防衛産業、さらにはAIデータセンターなどのインフラ用途での需要が見込まれています。
現在、世界のレアアース供給の約70%を採掘、約90%を加工している中国に対し、米国をはじめとする主要国は供給網の多様化と安定化を急いでいます。今回の米政府による融資は、その一環として、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州にあるサンライズ社の「シヤースティン・プロジェクト」におけるスカンジウムのサプライチェーン構築を支援するものです。
サンライズ社の会長であるロバート・フリードランド氏は、「世界の産業力、技術的リーダーシップ、国家安全保障は、今後、重要鉱物へのアクセスによって形作られる時代に入った」と述べ、今回の融資を「画期的な瞬間」と評価しました。特にスカンジウムは、今後の技術革新や防衛能力を支える重要な素材であると強調しています。
米戦略資本室(OSC)のデビッド・ローチ氏は、「スカンジウムのような重要鉱物のサプライチェーンの回復力を確保することは、国家安全保障上の最優先事項だ」とコメント。今回のサンライズ社への融資は、スカンジウム供給における外国への依存を軽減し、防衛および商業分野での利用を促進する上で重要な一歩になるとの見解を示しました。
発表当時、サンライズ社の株価は一時29%上昇しましたが、その後、上昇幅を縮小し、月曜日の取引では16%高で推移しました。
Source: CNBC
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