
米国の雇用統計に市場は動揺せず
Seeking Alpha
公開日時: 2026/08/08 09:15
Sentiment Analysis
7月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が2万3000人減少と、市場予想(8万人増)を大きく下回ったものの、失業率は4.1%に低下し、2025年1月以来の低水準となった。米製造業の活動は7月に4年超ぶりのペースで拡大し、需要は堅調、生産は急増、雇用も増加した。一方、米長期金利(10年物国債利回り)は、この雇用統計の弱さを受けて3ベーシスポイント(bp)低下し、週足では9bp安の4.65%で取引を終えた。また、日米両政府は為替市場での円安阻止に向け協調して介入する構えを見せている。
筆者は、約30年にわたり「プロの弱気派(ベア)」として活動してきた。1989年後半、サンフランシスコのショート・バイアス(空売り中心)のヘッジファンドにトレーダーとして採用されたのが転機となった。90年代の強気相場の中、優秀な人物の下でショートサイドのトレーダー、アナリスト、ポートフォリオマネージャーとして働いた経験は、刺激的で要求が高く、最終的には過酷ながらも非常に貴重な学びとなった。その後、Fleckenstein CapitalやEast Shore Partnersで経験を積んだ。1999年1月から2014年末までの16年間はPrudentBearに在籍し、ダラスでデビッド・タイス氏と共にストラテジスト兼ポートフォリオマネージャーを務めた。90年代初頭には、リッヒバッハー博士の「The Richebacher Letter」に感銘を受け、オーストリア学派経済学に開眼し、経済学とマクロ分析への情熱を固めた。1996年から2001年まで博士の出版活動を支援した経験もある。投資業界に入る前は、トヨタ自動車の米国本社で財務アナリストとして勤務。日本のバブル期と1987年の株価大暴落を経験したトヨタでの経験が、マクロ分析への愛を初めて認識させたきっかけとなった。大学卒業後、Price Waterhouseの公認会計士としてキャリアをスタート。1984年にオレゴン大学を最優等(会計学・財政学専攻)で卒業し、1989年にはインディアナ大学でMBAを取得した。90年代後半には、金融、市場、政策立案において、従来の分析やメディアが見過ごしている重大な展開が起きていると確信。これらの展開に光を当てることを目的に、自身のブログ「Credit Bubble Bulletin」を開始した。同時代の分析には大きな価値があると信じており、ベンジャミン・アンダーソンが「華やかな20年代」から大恐慌期にかけて発表した「Chase Economic Bulletin」の著作を例に挙げている。ベン・バーナンキが、大恐慌に至る力学の理解を「経済学の聖杯」と呼んだことに触れつつ、筆者は「聖杯」は現在の異常な世界的バブル期の知識と理解を通じて発見されるだろうと主張している。
Source: Seeking Alpha
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