
S&P500、最高値更新へ カタピラー急騰、原油安で追い風
Proactive Investors
公開日時: 2026/08/04 12:45
米国株式市場で主要指数が最高値更新を目指す展開となっています。前日の米国市場ではナスダック総合指数が2.1%、ダウ工業株平均が1.3%、S&P500種株価指数が1.5%上昇し、S&P500種は終値で過去最高値に迫りました。この流れを受け、4日の市場ではS&P500種株価指数の先物が0.2%高となり、最高値更新への期待が高まっています。
市場の追い風となっているのは、原油価格の急落と、企業の好調な決算発表です。
原油相場では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物価格が4.2%下落し、1バレルあたり76.90ドルとなりました。これは、スコット・ベッセント米国財務長官がホルムズ海峡の再開に向けた合意が近い可能性に言及したことが背景にあります。ベッセント長官はCNBCに対し、「今日か明日にも海峡を開くための合意が得られる可能性がある」と語りました。この発言は、イランが米国との交渉再開を否定し、タンカー2隻が攻撃されたとの報道を受けて一時的に原油価格が上昇していた流れからの急激な転換となります。
市場アナリストのケニー・ポルカリ氏は、今週に入ってからの株価上昇は、テクノロジー企業の好調な決算と、地政学的緊張の緩和による原油安が組み合わさった結果だと指摘しています。原油価格の下落は、新たなエネルギー危機がインフレを再燃させ、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の見直しを迫られるのではないかという懸念を和らげました。
また、キャピタル・ドットコムのダニエラ・ハソーン氏は、株価を押し上げているのはテクノロジーセクターだけではないと指摘。S&P500種構成企業の約85%が市場予想を上回る決算を発表しており、全体の利益成長率は47%を超えています。
個別銘柄では、人工知能(AI)関連企業のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)が、市場予想を大幅に上回る決算と、今年のコマーシャル部門の売上高が134%増加するとの見通しを発表したことを受け、時間外取引で15%高となっています。建設機械大手カタピラー(CAT)も、AI需要が発電事業の売上を押し上げ、利益が予想を上回ったことから、時間外取引で10%超上昇しました。
4日は、このほかにもメルク(MRK)、マクドナルド(MCD)、ファイザー(PFE)、BP(BP)、スポティファイ(SPOT)、マラソン・ペトロリアム(MPC)、アポロ・グローバル・マネジメント(APO)などが市場開始前に決算を発表する予定です。市場終了後には、スペースX(SPCE)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が発表を予定しており、その他にもアリスタ・ネットワークス(ANET)、アムジェン(AMGN)、ギリアド・サイエンシズ(GILD)、ブッキング・ホールディングス(BKNG)、エマーソン・エレクトリック(EMR)などの決算が注目されます。
Source: Proactive Investors
個別の投資に関する推奨やアドバイスを提供することを意図しておりません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも各記事の個人的見解です。