
ジョンソン・マッセイ、目標株価2330ペンスで「買い」に復帰
Proactive Investors
公開日時: 2026/08/04 11:45
証券会社ジェフリーズは、化学・素材メーカーのジョンソン・マッセイ(JMAT)の投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を2330ペンスに設定しました。同社のアナリスト、ヘレナ・シュー氏は、今後の株価は取引リスクやマクロ経済の動向ではなく、同社自身の実行力にかかっていると指摘しています。
目標株価2330ペンスは、直近終値の1992ペンスから約17%の上昇を見込むものです。ジェフリーズによると、触媒技術事業の売却完了により、キャッシュ創出に関するリスクは払拭され、負債削減は順調に進んでいます。また、株主還元も確実に、かつ予定通りに実行できる見通しです。
同社の主力事業である「クリーンエア」部門(排ガス浄化触媒)の利益率改善が、今回の投資判断の核心となります。経営陣は、2028年度(2028年3月期)までに16~18%の利益率達成を目指しており、これは、規制動向に関わらず、 overhead(間接費)の削減、拠点集約、販売ミックスの改善によって実現されるとしています。ジェフリーズは、同部門の利益率が2028年度に平均150ベーシスポイント(1.5%ポイント)上昇し、17.4%に達すると予測しています。
特に、大型ディーゼル車向けの触媒事業は、自動車触媒事業の3分の1以上を占めており、米国の新たな排出ガス規制が中長期的に追い風となると見られています。
また、同社は最近、Cormetech社を総額3億6000万ドル( earn-out条項により最大1億ドル追加の可能性あり)で買収しました。これは、ジョンソン・マッセイのグループ全体から見れば5%未満の事業規模ですが、戦略的には重要です。この買収により、構造的に縮小が見込まれる自動車触媒事業から、3億ドルの受注残高と10億ドルのデータセンター向けパイプラインを持つ事業へのシフトが期待されます。この買収により、2028年度までの年平均成長率は約13%になると見込まれています。
貴金属価格については、営業利益への寄与は低単桁(ローシングルディジット)の範囲にとどまると予想されています。製錬所の操業効率が今後の鍵を握ります。金属ロスはピークを過ぎた可能性が高いものの、英国の製錬所におけるデュアルラン(複数ライン稼働)や減価償却費の増加により、コストのピークはまだ過ぎていないと考えられます。
ジェフリーズは、今後3年間のジョンソン・マッセイの営業利益について、コンセンサス予想を約14%上回ると見ています。また、2028年度までに2億5000万ポンド以上のフリーキャッシュフロー(営業活動で生み出された現金から設備投資などを差し引いたもの)を生み出すという同社のガイダンスは、控えめに見積もっても実現可能だと評価しています。
発表後、ジョンソン・マッセイの株価は一時5.7%上昇し、2092ペンスで取引されています。
Source: Proactive Investors
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