
トラビス・パーキンス、株価15%高
Proactive Investors
公開日時: 2026/08/04 08:15
建設資材販売大手トラビス・パーキンス(TPK)の株価が、中間決算発表を受けて一時15%上昇しました。アナリストからは、同社が事業立て直しに向けた初期の好兆候を示しているとの見方が出ています。
証券会社ペール・ハントとパナムーア・リベラムは、トラビス・パーキンスの決算内容が、同社の「セルフヘルプ(自助努力)」と規律ある経営管理の成果を示していると指摘しました。パナムーアは、目標株価740ペンス、買い推奨を維持しています。
中間決算によると、グループ全体の売上高は前年同期比1.8%減、既存店ベースでは0.7%減となりました。販売数量は3.2%減少しましたが、価格インフレ率が2.5%に転じたことで、売上高の落ち込みは一部相殺されました。調整後営業利益は6.3%増加しましたが、不動産売却益を除いた実質ベースでは横ばいでした。パナムーアは、この実質的な営業利益を6,200万ポンドと推定しており、前年同期から変化はないとしています。
一方、ペール・ハントによると、1株当たりの純利益は13%増加し15.1ペンスとなりました。また、リース債務を除くネットキャッシュは5,500万ポンドに達し、事業運営に必要な運転資金の回収が進んでいることが示されました。
事業部門別では、建設資材販売(マーチャンティング)の既存店ベース売上高は1.2%減少しました。第1四半期の2.3%減から改善し、第2四半期は横ばいとなりました。同部門の営業利益は5%減の6,000万ポンドでしたが、これは粗利益率の改善が、営業費用の増加をカバーできなかったためです。
パナムーアは、建設資材販売の販売数量が3.9%減少したことを指摘し、利益の伸びが需要の回復によるものではなく、利益率の改善とコスト管理によるものであることを強調しました。DIY用品などを扱う「ツールステーション」事業は、既存店ベース売上高が1.4%増加し、販売数量も0.6%増加しました。同事業の英国での収益は約5%増の2,200万ポンドとなった一方、欧州事業の損失は約700万ポンドで横ばいでした。トラビス・パーキンスは、欧州事業の売却について複数の関係者と協議を開始したことを明らかにしています。
同社は、下半期の業績も上半期と同程度になると予想しています。ペール・ハントは、この見通しに基づくと、市場全体の調整後営業利益予想1億2,400万ポンドからの大きな変更はないと見ており、同社自身の予想である1億1,500万ポンドからも大きな乖離はないとしています。
ペール・ハントは、英国の事業環境は依然として厳しいものの、需要の低迷やコスト圧力は続いているとしながらも、同社が事業立て直しにおいて「励みとなる兆候」を示していると評価しました。同社は、再構築された株主基盤と強固なバランスシートを活かし、厳しい市場環境下でも事業の立て直しを成功させることができると楽観視しています。同社が以前、株価573ペンス時点で実施したバリュエーション分析では、2027年予想PER(株価収益率)が16倍、EV/EBITDA(事業価値倍率)が6倍、配当利回りが2.5%でした。
Source: Proactive Investors
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