
老朽化した電力網、ETF投資の新たな焦点に
ETF Trends
公開日時: 2026/07/30 19:55
Sentiment Analysis
AI(人工知能)関連の支出鈍化やハイテク株の不安定さが注目される中、米国の電力供給網(グリッド)が将来の需要増に対応できるかどうかが、新たな投資テーマとして浮上しています。7月27日に開催されたウェビナーでは、この問題が指摘され、関連インフラへの投資機会が議論されました。
電力需要の急増とインフラ投資の必要性ウェビナーのパネリストらは、米国の電力需要が過去数十年間で最も速いペースで増加すると予測しています。過去25~30年間、年平均0.5%未満だった電力需要の伸び率は、2027年までに年約7%に達し、その後10年以上にわたり年3%超の成長が見込まれています。この需要増の背景には、AIデータセンターやロボット技術といった新しいテクノロジーの普及があります。
インフラ投資の規模この需要増に対応するため、電力インフラへの大規模な投資が必要とされています。米国の送電線の70%は既に25年以上経過しており、過去10年間で約1.4兆ドル(約210兆円)がインフラ更新に費やされました。今後2030年までに、さらに1.4兆ドル規模の投資が必要になると試算されています。送電・配電関連の支出は2025年に1050億ドルに達し、2026年には1400億~1500億ドルに増加する可能性があります。
再生可能エネルギーと国内製造の推進また、32州が定めるクリーンエネルギー目標達成のため、2030年までに100ギガワット、2050年までにさらに360ギガワットの再生可能エネルギー発電能力の増強が必要です。さらに、インフレ抑制法(IRA)により、再生可能エネルギー関連資材の40~50%を国内調達することが義務付けられており、国内での工場建設や生産拡大も後押ししています。天然ガスは依然として米国の発電の約42%を占める主要電源であり、再生可能エネルギーが拡大する中でも、パイプライン、タービン、蓄電設備は安定供給に不可欠です。
投資機会:ALPS Electrification Infrastructure ETF (ELFY)このような電力インフラの需要増に対応するため、ALPS Electrification Infrastructure ETF(ティッカーシンボル: ELFY)が注目されています。このETFは、電力を使用する企業ではなく、電力供給インフラの構築に関わる企業に投資します。約105~110銘柄で構成され、規制下の公益事業者、独立系発電事業者、専門請負業者、電気機器メーカーなど、サプライチェーン全体に均等に分散投資されています。
Source: ETF Trends
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