
ジム・クレイマー氏、信用取引に警鐘
CNBC
公開日時: 2026/07/28 08:35 JST
米CNBCの人気番組「マッド・マネー」の司会者で、著名な株式評論家であるジム・クレイマー氏が、特にAI(人工知能)関連株への投資において、借入金(信用取引)を利用した取引に強い警告を発しました。
クレイマー氏は、AI関連のデータセンター銘柄は過去1年で急騰しましたが、その勢いが鈍化し始めており、投資家がデータセンターへの投資ペースの持続可能性に疑問を呈していると指摘しました。このような不確実性からAI株のボラティリティ(価格変動性)が高まっており、借入金を利用した投資、すなわち信用取引は特に危険だと述べています。
「もしデータセンター関連のものを買うために借金をしているなら、明日の朝9時半には、どんなことがあってもそれを売却しなさい」とクレイマー氏は語り、「後悔はしないだろう」と付け加えました。
信用取引は、証券会社から資金を借りて投資額を増やす手法です。株価が上昇すれば利益を拡大できる可能性がある一方、下落した際の値下がりリスクも増幅されます。株価の急落は、追加の現金入金または保有株式の売却を強制される「マージンコール」を引き起こす可能性があり、不利な価格での売却につながることもあります。
クレイマー氏は、信用取引を利用している投資家に対して「信用取引から手を引きなさい」と強く勧め、「もはや無事に切り抜けられるとは思えない」とまで述べています。
同氏は、ポートフォリオをデータセンター関連銘柄に集中させるのではなく、より多様な成長源を持つ企業に目を向けるべきだと提言しました。その例として、建材サプライヤーであるCRHを挙げました。CRHはデータセンター建設に使用される資材も供給していますが、事業の大部分は道路、橋、オフィスビルなどから得られていると説明しました。
「我々が求めるのはテクノロジーだが、かつて投資家が買っていたような大型テクノロジーではない」とクレイマー氏。「我々が求めるのは素材テクノロジーであり、サイエンステクノロジーだ」と語りました。
一方で、質の高いテクノロジー株を借入なしで保有している投資家については、ある程度の値下がりには耐えられることを前提に、ボラティリティを乗り越えられる可能性もあると示唆しました。「もし素晴らしいテクノロジー株を所有していて、信用取引をしていないのであれば、ある程度の痛みに耐えられると仮定すれば、大丈夫かもしれない」と述べました。
Source: CNBC
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