
Visa、サムスン、ゴールドマンがステーブルコイン市場に参入
PYMNTS
公開日時: 2026/07/25 00:15
Sentiment Analysis
決済大手のVisa(V)が、金融機関やフィンテック企業向けにステーブルコインの管理・発行・移転を可能にするプラットフォームを発表しました。また、サムスンは自社ウォレットでUSDC(USDコイン)の利用デモを公開し、フィンテック企業のRampも法人向け口座でステーブルコインの活用を進めるなど、大手企業がステーブルコイン市場での存在感を高めています。
これらの動きは、単なる暗号資産(仮想通貨)の領域を超え、金融インフラの新たな競争軸が形成されつつあることを示唆しています。競争の焦点は、ステーブルコインの発行主体から、それらを活用するためのソフトウェア、銀行との関係構築、決済システム、そして最終的なユーザーへの配布といった、より広範な金融サービスへと移行しています。
Visaが発表した「Visa Stablecoin Platform(VSP)」は、金融機関、フィンテック企業、暗号資産企業が、ステーブルコインの発行、償還、保有、移転を一元管理できる環境を提供します。これは、ステーブルコインが一般の決済手段として普及するための重要な一歩と見られています。
一方、大手投資銀行のゴールドマン・サックスのCEOは、暗号資産に関する法整備について、一部の銀行業界ロビー団体の意見とは異なり、前向きな姿勢を示したと報じられています。ゴールドマン・サックスは、取引、カストディ(資産管理)、トークン化された市場といった分野で、ステーブルコインの普及による新たなビジネス機会を見出している可能性があります。
しかし、米国ではステーブルコインに関する法整備が遅れており、グローバルなマネーロンダリング対策(AML)の監視も強化される中、そのルールはまだ不透明な状況です。欧州中央銀行(ECB)も、ステーブルコインの普及が従来の銀行から預金を吸い上げ、貸付の重要な資金源を弱める可能性について警告を発しています。
スマートフォンやフィンテックプラットフォーム、地域金融機関などを通じて、数百万人のユーザーにステーブルコインが届けられる可能性はありますが、現時点では一般消費者の認知度は低く、クレジットカードや銀行振込といった既存の決済手段に対する明確な優位性を示すには至っていません。今後の法規制の動向と、各社がどのようにしてステーブルコインの実用的なメリットを消費者に訴求していくかが注目されます。
Source: PYMNTS
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