
IBM株、過去最悪の下落率
MarketBeat
公開日時: 2026/07/21 13:05
Sentiment Analysis
米IBM(IBM)の株価が、25%以上下落しました。同社は7月22日の決算発表を前に、2026年第2四半期の売上高と利益が市場予想を下回る見通しだと事前公表しました。この発表を受け、株価は歴史的な下落を記録しました。さらに、IBMは売上パイプライン(将来の売上見込み)を過大に申告していたのではないかという証券詐欺の疑いで調査を受けており、業績予測の信頼性に疑問符がついています。
投資家は、IBMの量子コンピューティング(※)のロードマップにおける進捗状況と、30年続く配当成長(※)を維持できるキャッシュフローへの確信を取り戻せるかも注視しています。
IBMは7月14日、2026年第2四半期の決算概要を事前公表しましたが、投資家はその内容に失望し、株価は1日で25%以上も下落しました。これは同社の歴史上、最悪の1日当たりの下落率です。テクノロジー株のバリュエーション(※)に対する懸念が多い中、どのような悪材料も厳しく受け止められる状況でした。
しかし、今回の株価下落は行き過ぎだったのでしょうか。IBMは7月22日に正式な決算報告を行います。事前公表された数字自体は変わらないでしょうが、この機会にIBMは今後の見通し(ガイダンス)を示し、失望的な売上高と利益の数字について説明を加えることができます。決算説明会で、IBMが株価への即時の影響を覆すような発言ができるかは疑問です。投資家はすでに明確なメッセージを送っており、現時点でIBMに対する信頼は低いと言えます。しかし、過去12ヶ月のチャートを見ると、IBM株は大きく上昇・下落を繰り返しています。IBMは確かにボラティリティ(※)の高い銘柄ですが、投資先として劣っているのでしょうか。
IBMによると、第2四半期の売上高は172億ドルとなる見込みで、アナリスト予想の179億ドルを下回ります。これは、2025年第2四半期の169億8000万ドルから約1%の増加にとどまります。この成長率は、過去3四半期で同社が記録してきた前年同期比の伸びを大きく下回っています。調整後1株当たり利益(EPS)も同様の傾向で、IBMは2.93ドルになると見ていますが、これは予想の3.01ドルを下回り、2025年第2四半期の2.80ドルをわずかに上回る程度です。
その理由として、経営陣は多くの顧客が6月に資本支出(※)の優先順位を見直し、サーバー、ストレージ、メモリの価格上昇を見越して、価格を確定させたためだと説明しました。AIインフラ(※)への投資が活発な中で、資金が様々なセクターを行き来する状況を考えると、この説明は理解できます。しかし、これからどうなるのでしょうか。IBMは、投資家の信頼回復に向け、7月22日の決算発表で以下の3つの疑問に答える必要があります。
- 決算前の売上パイプラインは過大申告だったのか? IBMは、7月14日の事前発表に先立ち、売上パイプラインを誇張していたのではないかという証券詐欺の疑いで調査を受けています。これらの予備的な調査は不正行為を確定するものではありませんが、単なる顧客の支出遅延という説明を超えて、今後のカンファレンスコールでの説明の重要性を高めています。経営陣が、売上不足がパイプラインが示唆していたほど確実ではなかった案件によるものではなく、単なる時期の問題(第2四半期から第3四半期への案件のずれ)であることを示せなければ、同社の問題はこの四半期にとどまらず、IBM自身の業績予測能力に疑問を投げかけることになります。投資家は具体的な回答を求めています。未達となった売上高のうち、その後どれだけ回収できたのか、そして今後、売上パイプラインの強さに関する報告をどのように厳格化していくのか、IBMは説明する必要があります。
- 量子コンピューティング事業は将来の成長を牽引できるか? 量子コンピューティングはまだ初期段階ですが、IBMは早期からこの分野に取り組んできた企業の1つです。
Source: MarketBeat
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