
Meta、AI向け電力供給で1兆円超のクラウド事業参入
MarketBeat
公開日時: 2026/07/21 00:35 JST
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米メタ・プラットフォームズ(META)が、AI開発企業Anthropic(アンソロピック)に対し、2年間で最大100億ドル(約1兆5600億円)規模のデータセンターコンピューティング能力を貸し出す交渉を進めていることが明らかになりました。これにより、メタは自社のインフラを活用したクラウドサービスプロバイダーとしての側面を強化する構えです。
メタは現在、「Meta Compute」というイニシアチブを通じて、2027年までに約14ギガワット(GW)のAIコンピューティング能力を構築することを目指しています。これは、2030年までに米国で予想される100GWの電力供給不足を見据えた戦略です。
近年、人工知能(AI)分野では、高性能な半導体(GPUなど)の確保が焦点となってきましたが、急速に議論の中心は「電力」へと移りつつあります。米国の電力供給網は、2030年までに100GWを超える供給ギャップに直面すると予測されており、送電網の増強に必要な変圧器や送電線には、数年規模の製造バックログ(受注残)が発生しています。
この状況下で、GPUを調達するだけでなく、それらを稼働させるための電力を確保できる「電力供給能力」が、テクノロジーセクターにおける最も価値ある資産となりつつあります。既存の物理的インフラ、確保されたデータセンター、そして電力購入契約(PPA)を持つ企業は、資金調達だけでは再現できない構造的な優位性を確立しています。
メタは、2026年だけで1250億ドルから1450億ドルという巨額の設備投資を見込んでおり、その大部分はAIハードウェアとデータセンターの拡張に充てられる計画です。一見すると、この大規模な支出は収益性を圧迫するリスクと捉えられがちですが、これは供給が逼迫するコンピューティング市場における戦略的な「土地取得」と見ることもできます。
メタの「Meta Compute」イニシアチブは、2027年までに約14GWのAIコンピューティング能力を構築することを目指しており、これにより、小規模な開発者を悩ませる電力供給網のボトルネックを回避しようとしています。企業の価値は、デジタル広告収入だけでなく、電力供給能力を持つインフラの直接的な所有へとシフトしつつあるのです。
今回、AI開発企業Anthropicとの間で、最大100億ドル規模のデータセンターコンピューティング能力を2年間にわたって貸し出す交渉が進んでいることは、このインフラ戦略の有効性を裏付ける最も明確な兆候と言えます。この取引には、メタが自社開発のために物理的な能力を必要とした場合に備え、相互に早期解約条項が含まれていると報じられています。
メタの財務状況は堅調で、直近では32.84%の純利益率、36.93%の自己資本利益率(ROE)を記録しています。今回のAnthropicとの提携は、メタが既存のインフラを活用し、AI時代における新たな収益源を確立しようとする野心的な一歩となる可能性があります。
Source: MarketBeat
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