
テイツー (7610) 2027年2月期 第1四半期決算ディープダイブレポート:過去最高業績と再成長戦略の進捗
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公開日時: 2026/07/16 11:09
Sentiment Analysis

株式会社テイツー(証券コード: 7610)は、2027年2月期第1四半期において、 連結売上高117.2億円、営業利益7.9億円を達成し、第1四半期として過去最高売上高を更新 しました。連結決算移行以来、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しており、親会社株主に帰属する四半期純利益もコロナ特需の影響を受けた2021年2月期に次ぐ極めて高い水準を記録しています。この好調な業績は、新型ゲームハードおよび関連商品の売上高が大きく伸長したことが主な要因です。
業績ハイライトと収益性改善の要因
第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比で 36.9%増の117.2億円 、営業利益は 257.7%増の7.9億円 と飛躍的な伸びを示しました。経常利益は 309.5%増の8.1億円 、親会社株主に帰属する四半期純利益は 421.8%増の4.7億円 となりました。出店投資や諸費用高騰による販管費増加があったにもかかわらず、積極的な販売施策と売上拡大がコスト上昇を吸収し、大幅な利益伸長に繋がっています。
特に注目すべきは、 規模効果とコスト効率改善による収益性の維持 です。インフレなどのコスト上昇要因がある中で、売上伸長が販管費増を上回り、販管費率は 28%まで低下 しました。ゲーム・トレカ・ホビーといった主要商材の好調が利益水準を下支えしています。
企業成長フェーズと長期的な業績推移
テイツーは現在、「 再成長期 」に位置づけられており、将来のビジネスモデル創出に向けた積極的な投資活動を展開しています。上場以降の業績推移を振り返ると、同社は「成長期(店舗登録・店舗増加)」、「成長期(ふるいちゲーム)」、「衰退期(減収減益・子会社整理等)」、「改革期(原点回帰・赤字事業撤退・組織見直し・経営再建)」を経て、現在の「再成長期(成長戦略策定・EC強化・長期目標設定・B to B強化)」へと移行してきました。
これまでの業績推移は以下の通りです。

このグラフは、テイツーが過去に経験した様々な事業フェーズと、それに応じた売上高と営業利益の変動を視覚的に示しています。特に、2020年代に入ってからの売上高の回復と、それに伴う営業利益の改善傾向は、現在の「再成長期」における戦略が奏功していることを示唆しています。直近の業績は、過去のピーク時と比較しても遜色ない水準に達しており、今後の成長への期待が高まります。
商品別売上高の動向と構成比の変化
主要商材の売上高は、 新品ゲーム、新品トレカが非常に好調 に推移し、新品ホビーも堅調でした。特に新品ゲームは、新型ゲームハードの供給安定化と価格改定前の駆け込み需要を背景に、 前年同期比226.5%増 と大きく伸長しました。トレカは、相場の安定化と機動的な販売施策により 139.1%増 、ホビーは 119.7%増 を記録しています。中古品においても、ゲームが 123.3%増 、トレカが 139.1%増 、ホビーが 119.7%増 と好調を維持しています。一方で、本は前年同期比98.3%と微減となりました。
商品別売上高構成比では、 新品の構成比が前年比で5ポイント上昇し、47.3% となりました。これは、新品ゲームが9ポイント増加したことが主な要因であり、新型ゲームハードの供給安定化と需要増加、価格改定前の駆け込み需要が売上高伸長の主要因として挙げられます。
営業利益率の顕著な改善
第1四半期は、新品ゲーム(新型ハード需要)およびトレカ・ホビーの販売が堅調に推移したことで粗利が増加し、その結果、営業利益および営業利益率ともに大幅に伸長しました。特に、 営業利益率は前年同期の2.6%から6.8%へと大幅に改善 しています。
四半期ごとの営業利益と利益率の推移は以下の通りです。

このグラフは、テイツーの営業利益とその利益率が、過去の四半期と比較して大幅に改善している状況を明確に示しています。特に2027年2月期第1四半期における営業利益の急増と、それに伴う利益率の顕著な上昇は、同社の収益構造が強化されていることを裏付けています。これは、単なる売上高の増加だけでなく、効率的な運営と高収益商材の販売が寄与していることを示唆しており、今後の持続的な成長に向けた重要な指標となります。
競争優位性と多角的な事業戦略
テイツーは、30年超の事業運営で培った経営資源を基盤に、競争優位性を確立しています。具体的には、 全国185店舗のネットワーク による地域密着型のコミュニティ形成能力、 BtoB事業を含めた都道府県ネットワーク による法人取引や提携先へのノウハウ提供、 特許取得の自社開発査定システム「TAYS」 による効率的な商品査定、山徳とのグループシナジーによるEC・宅配買取強化、台湾を起点とした海外展開、そして子どもの未来応援への親和性といった多角的な強みを有しています。
リユースEC領域の再構築と物流体制強化
EC事業においては、自社ECサイト「ふるいちオンライン」の終了を見据え、 Amazon・ヤフオク等の外部モールへの販売機能を集約 し、EC事業の効率化と収益性向上を図っています。具体的には、WMS(倉庫管理システム)の見直し、倉庫レイアウトの変更、出品・出荷体制の整備、商品供給の最適化を進めています。特にヤフオク!ではゲームジャンルが好調に推移しており、運用改善効果が収益拡大に寄与しています。
また、グループ会社である山徳との連携により、 物流体制の強化 を進めています。物流アウトソーシングにより、出荷リードタイムの短縮と配送品質の向上を両立させ、EC事業の成長基盤を確立しています。山徳の買取・査定・値付けの専門性と日本郵便の配送網を活用することで、リードタイム短縮、配送品質向上、受取利便性向上を実現し、EC事業の競争力を高めています。
BtoB領域の拡大とDX推進
リユースBtoB領域では、フランチャイズ業務委託取引の拡大を進めています。商品・店舗運営・システム・物流のノウハウをパートナー企業へ一体提供し、 ストック型収益基盤の構築 を推進しています。また、自社開発のトレカ自動査定機「TAYS」の導入先が 2026年6月末時点で550拠点 を突破しました。付帯サービス「POP×THREE」もリリースし、買取から売場づくり・販促までをDXで支援しています。さらに、 自販機IoT化の自社開発 にも挑戦しており、「売上拡大」「管理効率向上」「コスト削減」を実現するIoT機能搭載自販機をオリジナル開発し、直営店舗のないエリアへの販売チャネル強化を目指しています。
グローバル領域とIPビジネスの展開
グローバル領域では、 台北2店舗目を今秋出店 する準備を進めており、インバウンド需要の獲得とIPビジネスの展開を通じて、国内外の収益機会拡大を目指しています。台湾店舗を起点とした海外事業基盤の整備を継続し、国内店舗では中古ゲーム・中古トレカを中心にインバウンド需要を獲得することで、国内外の顧客接点拡大を通じたグローバル領域の事業基盤強化を図ります。
IPビジネスの展開としては、引き続き人気IPを活用したくじ・キャラクター商品の取扱いを拡大し、店舗の顧客層や立地特性に応じたIP商品の展開を推進しています。既存店舗網とのシナジーを活かし、IPビジネスの収益機会拡大を目指す方針です。
連結業績予想と中長期目標
2027年2月期の連結業績予想として、 売上高425億円、営業利益16億円 を見込んでいます。さらに、2029年2月期には、 売上高500億円、営業利益25億円 という中長期目標を設定しており、積極的な成長戦略の推進が期待されます。
連結業績予想と中長期目標数値は以下の通りです。

このグラフは、テイツーの過去の実績と将来の目標を明確に示しており、同社が設定した 中長期的な成長パス を理解する上で非常に重要です。特に、2027年2月期および2029年2月期に向けて設定された売上高と営業利益の目標値は、現在の好調な業績をさらに加速させ、事業規模と収益性を大きく拡大させるという強い意志を反映しています。これらの目標達成に向けた具体的な戦略の進捗が、今後の業績を左右する重要な要素となるでしょう。
配当方針と株主還元
株主還元と財務基盤の強化を総合的に判断し、業績に応じて継続的に配当を行う方針です。第1四半期においては、 自己株式の取得を248百万円実施 しました。これにより、資本効率の向上と株主還元の充実を図っています。2027年2月期の配当予想は、普通配当4円を予定しており、配当性向は 31.8% を見込んでいます。
まとめ
テイツーは、2027年2月期第1四半期において、新型ゲームハード需要と効率的な事業運営により、 過去最高の売上高と大幅な利益伸長を達成 しました。再成長期と位置づけられる中で、店舗ネットワークの強化、EC事業の再構築、BtoB領域の拡大、DX推進、そしてグローバル・IPビジネス展開といった多角的な戦略を推進しています。これらの取り組みが、中長期的な業績目標達成に向けた基盤を固め、持続的な成長に貢献していくことが期待されます。
個別の投資に関する推奨やアドバイスを提供することを意図しておりません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも各記事の個人的見解です。