
アマゾンとウォルマート、AIで「文脈」を巡る競争へ
PYMNTS
公開日時: 2026/07/09 19:55
米国の小売業界で、人工知能(AI)を活用したショッピング体験の進化が加速しています。アマゾン(AMZN)とウォルマート(WMT)は、単なるクリック数ではなく、顧客の意図や状況を理解する「文脈」を巡る競争に突入しました。
アマゾンは、音声アシスタント「Alexa」を通じて、プライムデーのセール情報提供、商品比較、価格追跡、目標価格での自動購入といった機能を提供しています。これは、顧客の好みをAIがルール化し、自動で購買まで実行する「エージェンティック・コマース(Agentic Commerce)」と呼ばれる新しい形態の商取引への動きです。
一方、ウォルマートはGoogleと連携し、AI「Gemini」を通じてウォルマートやサムズクラブの商品、在庫状況、会員特典、購入履歴、配送オプションなどを提示する取り組みを進めています。これは、顧客がAIとの対話の中で、ウォルマートの小売ネットワークを意識する機会を増やすことを狙っています。
両社の戦略の違いは、アマゾンがAIアシスタントを「購買カート」そのものにすることを目指すのに対し、ウォルマートは自社の広範な小売網をAIとの対話の入り口で可視化させることを目指している点にあります。AI時代においては、単なる検索結果や価格競争だけでなく、AIが顧客の状況や意図をどれだけ深く理解し、最適な提案ができるかが、今後の小売業の勝敗を分ける鍵となりそうです。
Source: PYMNTS
個別の投資に関する推奨やアドバイスを提供することを意図しておりません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも各記事の個人的見解です。