
オラクルのAI拡大、市場は見過ごしているか
Forbes
公開日時: 2026/07/02 23:25 JST
データベースソフトやクラウドサービスで知られる米オラクル(ORCL)の株価が低迷する中、同社が発表した巨額の未履行契約残高(RPO)が注目されています。RPOは、まだ提供されていないサービス契約の総額を示し、オラクルの場合、その額は6380億ドルに達します。
これは、年間約673億ドルの売上高を誇る同社にとって、約10年分の契約に相当します。特に、直近の四半期ではAIインフラ契約だけで670億ドルもの新規契約を獲得し、RPOは前四半期比で363%も急増しました。この新規契約額は、過去1年間の総売上高に匹敵する規模です。
この巨額のバックログ(未消化の注文)は、同社に将来の成長に対する驚異的な可視性をもたらしています。経営陣は、この明確さから、過去12ヶ月の17.4%を大きく上回る34%の総収益成長率を予測しています。
一方で、この急拡大には約700億ドルの設備投資が必要と見込まれており、その資金調達のために約400億ドルの負債や株式の発行を計画しています。これにより、短期的な収益性への圧力が懸念されています。しかし、オラクルは新規AI契約の多くが「顧客持ち込みハードウェアまたは前払い」方式を採用しており、顧客に初期投資の一部を負担させることで、リスクを分散する戦略をとっています。
市場は、この拡大に伴うコストやリスクに注目しているようですが、真の焦点は既に販売された需要の規模にあります。オラクルがこの歴史的なバックログを収益と利益に変えることができれば、同社は新たな段階に進む可能性があります。
Source: Forbes
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