
NATTY SWANKYホールディングス 2027年1月期 半期決算:既存店の力強い回復と利益体質強化で営業黒字へ浮上、タイ初進出で新たな成長フェーズへ
StockClub
Published: Sep 11, 2026, 10:11 AM
Sentiment Analysis

株式会社NATTY SWANKYホールディングス(東証グロース:7674)は、2027年1月期半期決算を発表しました。主力ブランドである「肉汁餃子のダンダダン」の既存店売上が極めて好調に推移し、店舗オペレーションと人員配置の適正化が進んだことで、 売上高・段階利益ともに期初計画を上回る営業黒字化 を達成しました。さらに、国内での新メニュー展開や大型IPコラボレーションに加え、 ブランド初となる海外出店(タイ・バンコク) を果たすなど、次なる成長ステージに向けた施策を加速させています。
1. 2027年1月期 半期連結業績ハイライト:計画を上回り黒字浮上
当上半期の連結業績は、売上高が前年同期を上回るとともに、損益面において大幅な改善を示しました。
- 売上高 : 3,915百万円(計画比 100.4%)
- 売上総利益 : 2,687百万円(計画比 100.3%)
- 販売費及び一般管理費 : 2,673百万円(計画比 98.6%)
- 営業利益 : 14百万円(計画 △30百万円に対し +44百万円の大幅改善)
- 経常利益 : 11百万円(計画 △30百万円に対し +41百万円の改善)
- 親会社株主に帰属する当期純損失 : △31百万円(計画 △40百万円に対し +9百万円改善)

上記のスライドにある通り、期初計画では営業損失30百万円を見込んでいたものの、 直営店の売上伸長と販管費の効率的なコントロールによって営業利益14百万円、経常利益11百万円を計上し、計画を大幅に上回る黒字化 を達成しました。売上高の内訳を見ても、主力である直営店売上が3,611百万円(計画比103.3%、前年同期比105.9%)と全体を力強く牽引しています。
2. グループ各社の業績推移とセグメント状況
グループ各社の前年同期比較においては、主力事業の回復と製造子会社の成長が鮮明になっています。
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株式会社ダンダダン(飲食事業) :
- 売上高: 3,760百万円(前年同期比 106.6% 、+235百万円)
- 営業利益: 129百万円 (前年同期 △198百万円から +327百万円の大幅改善 )
- 経常利益: 115百万円(前年同期 △209百万円から +324百万円改善)
- 当期純利益: 103百万円(前年同期 △343百万円から +446百万円の黒字転換)
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株式会社GRIP FACTORY(製造・卸事業) :
- 売上高: 338百万円(前年同期比 157.2% 、+123百万円)
- 営業損失: △105百万円(前年同期 △55百万円)
ダンダダン単体では、既存店売上の伸長と不採算店舗の整理、コスト構造改革が奏功し、 営業損益が劇的にV字回復 しました。一方、製造を担うGRIP FACTORYは外販契約の拡大により売上高が前年比1.5倍超へと急成長しているものの、製造コストや販管費の最適化が引き続き最重要課題となっています。
3. 「肉汁餃子のダンダダン」店舗推移と既存店KPIの強さ
店舗網については、前期からの不採算店整理を経て、当半期末時点で 合計129店舗(直営97店舗、FC32店舗) 体制となりました。首都圏を中心に直営店を展開し、地方エリアは有力パートナーとのFC展開を進めるエリア戦略を採っています。

上記スライドの既存店データが示す通り、2026年2月から7月までの全期間において、 既存店売上高は前年同月比101.1%〜113.0%と前年実績を一貫して大幅に超過 しています。特に注目すべきは以下の点です:
- 客数の力強い回復 : 2月(102.0%)から5月(107.8%)、7月(106.9%)に至るまで、客数が安定して前年を上回って推移。
- 客単価の上昇基調 : メニュー施策やアルコール需要の獲得により、客単価も前年比100.6%〜105.7%で推移。
- 1店舗あたり売上高の向上 : 直営1店舗あたりの月次売上高は、前年同月比平均で 114.6% を達成し、店舗稼働率と売上生産性が大幅に高まっています。
4. コスト構造改革と財務基盤
収益性の向上を支えたのは、売上増だけでなく 徹底した人件費コントロール です。
- 人件費率の低下 : 人材配置の適正化を進めたことで、人件費率は前年同期比で大幅に改善。人件費実績は1,285百万円と予算(1,318百万円)内に抑制。
- 売上原価率 : 食材仕入れコストの高騰が続く中でも、オペレーション効率化によりほぼ横ばいを維持。
- 財務状況 : 自己資本比率は 40.9% を維持し、現預金は695百万円を確保。営業活動および投資活動のバランスを取りながら、強固な財務体質を堅持しています。
5. 多彩な販促・客層拡大施策
客数増加を後押しした主な取り組みとして、以下のような施策が展開されました。
- 新商品・季節メニューの投入 : スピーディーに提供可能な一口サイズの新名物「餃子屋のちび焼売(1個50円)」や、「鉄板ホルモン焼きそば」「熟成ホルモンにら玉」などの推しメニューを展開。
- コラボレーション施策 : 人気中華そば店「天下一品」とのコラボメニュー「こってりスープの土鍋肉汁餃子」や、「ウルトラマン60周年×ダンダダン15周年」記念コラボメニューを実施し、幅広い層の来店を促進。
- ファミリー層の開拓 : 「お子さま餃子セット」の販売や、講談社の人気絵本『あるくぎょうざ』の主人公「ぎょうざさん」のアンバサダー就任により、ファミリー層の利用を拡大。
- 利用シーンの多様化 : 「雨の日サービス飲み放題(999円)」や「学生限定飲み放題(1,090円)」など、天候やターゲットに合わせた柔軟なプランを導入。
6. 今後の成長戦略:海外初進出と中長期の展望

当期の最大のトピックの一つが、 ブランド初となる海外進出(タイ・バンコク店、2026年9月オープン予定) です。上記スライドにある通り、日本のダンダダンの世界観を踏襲しつつ、現地ニーズにマッチした居酒屋空間を構築しており、東南アジア市場における新たな収益の柱としての展開が期待されます。
国内においては、不採算店整理が一段落したことを受け、今後の 新規出店再開に向けた採用活動の強化 に着手しています。
7. 株主還元方針
NATTY SWANKYホールディングスは、内部留保と安定配当のバランスを基本方針として掲げています。当期の配当予想は未定としつつも、株主優待制度として 年2回(1月末・7月末)、自社店舗で利用可能な「電子優待券10,000円相当(年間20,000円分)」 を贈呈しており、積極的な株主還元を継続しています。
まとめ
2027年1月期半期決算は、 既存店の集客力向上、適正な人員配置による人件費コントロール、そして新メニュー・コラボ施策の成功が噛み合い、計画を上回る営業黒字転換 を果たした節目の決算となりました。今後は、GRIP FACTORYのコスト改善と外販拡大、タイ初進出を足がかりとした海外市場の開拓、国内新規出店の再開が成長の鍵を握ります。
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